2012年9月8日土曜日

知らなきゃ何だか判らない!!


世の中には変わった呼び名のワインがあるものです。知らなければ
きっと聞いてもワインだとは思わないでしょう。Cava/カヴァ(スペイン
ではヴァと言う表記にはならないので、正確にはカバ)。動物のカバ
ではないですよ。
カヴァ、これは世界で最も有名なスパークリングワイン、Champagne/
シャンパーニュ(英語ではシャンパン)と同じ伝統的な製法で造られた
スペインの本格的スパークリングワイン。但し、シャンパーニュとは
使うブドウが全く異なるので、固有のユニークな風味をしている。
主にMacabeo/マカベオ、Xarel-lo/チャレロ、Parellada/パレジャーダ
から造られ、心地良い苦味のアクセントのある味わいが特徴
この苦味のアクセントがいくつかの食材との相性の良さを創り出す。
ごぼう、大根、カブなどの根菜類、イカ、タコ、ハマグリなどの魚介類
などと。これらの食材にも噛むと心地良い苦味が口中に広がり、この
苦味がお互いにある事で、両者が反発し合わないのです。
実際、それらの根菜類や魚介類を使った料理にクリーンな酒質で苦味
のないワインを合わせると、ワインの味わいが広がらず、水っぽさだけ
が口中に残ってしまう。ワインと料理の関係は力関係が均衡している
事が良いマリアージュを生み出す秘訣なのです。


そして、カヴァの良さは、原料ブドウの違いはあるものの、シャンパーニュ
と同じ製法で造られているにも関わらず、価格が極めてお手頃な所。小売
価格で1,500~3,000円の価格帯にほとんどのカヴァが当てはまる。
今日、紹介するカヴァも1,500円+消費税で、昨年の冬に初めて日本市場
に登場した商品。先程、記した様に、心地良い苦味が原料ブドウのマカベオ
からもたらされ、ごぼうのフライに実に良くマリアージュした。
日が沈むと秋めいて来たこの頃、スッキリ爽快な風味のスパークリングワイン
も良いけれど、落ち着いた酒質のスパークリングワインで夜の静けさの中、
ワインと料理のハーモニーを楽しむのもこれまた一興。
当店厳選の高品質、お手頃価格のスペイン産スパークリングワイン、カヴァ
とごぼう、イカ、タコのフライ、ハマグリのワイン蒸し、大根やカブの塩だし汁
の煮物などを一緒に味わい尽くしてみませんか?
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Dibon Cava Brut Reserve
ディボン、カヴァ・ブルート・レセルヴェ
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな味わいの
           料理。
           チーズなら・・・モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな辛口>
1,575円
※Brut/ブルートとは、辛口の事です。