2012年9月20日木曜日
メロンじゃありません。ブドウです。
パリのビストロで大人気の白ワイン。そこでは生の魚介類に合わせ
気軽に楽しまれている。そのワインはMuscadet Sevre et Maine
Sur Lie/ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー。フランス
を雄大に縦断する大河、ロワールの下流エリアにその原産地が
ある。
原料となるブドウ品種は通称、ミュスカデ。正式名はMelon de
Bourgogne/ムロン・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュのムロン種
の意)。今ではロワール河下流に根付いているが、その名の通り、
本来はブルゴーニュ地方の品種。品種の特性が考慮され、中世
にロワール地方に広まったのが始まり。そして17世紀には今の地
に完全に定着したのです。
この品種から造られる白ワインは柑橘果実の酸味を思わせる爽快
な酸味を備え、硬水のミネラル・ウォーターの口当たりを思わせる
シャープさがあり、軽い苦味のアクセントがある後味をしています。
酸味とミネラルのその骨太さが海の幸との相性の良さを生み出す
訳。更に、後味の苦味のアクセントは貝類、タコ、イカなどの苦味を
伴うコハク酸の旨味と相乗し、お互いの旨味を増す効果があります。
生カキにChablis/シャブリとしばしば言われるけれど、本当はそれ
よりもムロン・ド・ブルゴーニュのワイン、ミュスカデの方が生カキに
断然、良く合うし、フランスのレストランでもその組み合わせで食事
をしている人が圧倒的に多いのです。
苦味のアクセントある魚介類を生で食す時、大活躍する白ワイン、
ミュスカデ。このワインの事を覚えておくときっと食卓が楽しくなり
ます。
海水天然塩で食べて頂きたいのですが、レモンやライムの果汁で
料理に爽やかさを添えるとより良くマリアージュします。
白身魚の薄造りをポン酢でサッパリと食べる時にも、このミュスカデ
は大活躍です。
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Domaine Moulin Camus 2011 Muscadet Sevre et Maine Sur Lie
ドメーヌ・ムーラン・カミュ2011ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く
合う淡白な味付けの料理。
チーズなら・・・シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:6~8度。
<軽く、爽やかな辛口>
1,890円