2012年9月12日水曜日

食とワインのコラボレーション


空を見上げると、綺麗に広がるウロコ雲。昨日の夕方からハッキリと
変わった気配は、季節が秋に入った事を教えてくれる。そうは言っても
昼間の日向での暑さは相変わらず。ここは去り行く夏を惜しみつつ、
欧米で大人気のサマー・ワイン(ロゼワイン)を楽しみませんか?
ロゼワインの色はブドウの果皮の色。だから、ロゼワインは白ワイン
と赤ワインを混ぜて造るのではなく、果皮の色素を果汁に移し、発酵
させ、ロゼワインにするのです。
巨峰を食べる時、果皮をむきますね。そうすると果肉は白っぽい色、
むいた時にたれる果汁も白っぽい色です。同時に指には果皮の色
が付き、紫色っぽくなります。つまり、ブドウを圧搾し、果汁をとると
その果汁は白で、それを発酵させると白ワインになります。白い果汁
に果皮を漬け込みロゼ色になった所で果皮を取り除き、発酵させる
とロゼワインに、もっと漬け込み赤色になった所で果皮を取り除き、
発酵させると赤ワインが出来ると言う訳。
果皮が緑色や黄色のブドウ(白ブドウ)からは、白ワインしか造れなく、
果皮の色が紫色、黒っぽい色のブドウ(黒ブドウ)からは、果皮の色
を使わないと白ワインが、使うとロゼワインや赤ワインが出来るのです。
この様にして造られるロゼワインには白ワインに近い味わいのもの、
眼を閉じて味わえば赤ワインを思わせる味わいのものなどあり、一言
でロゼワインと片付けられない程に多様。
そして、赤ワインになった時ほど、果皮に潜む個性がワインには移行
しないけれど、Pinot Noir/ピノ・ノワ、Tempranillo/テンプラニージョから
造られたロゼワインには動物や魚の赤身肉や血合いを感じるヒント
がある事が多い。そんなロゼワインには夏から秋にかけて旬を迎える
イワシ、カツオ、サンマの刺身、それらを使った料理にピッタリ。



先日、テイスティングしたピノ・ノワのロゼには、旬、真っ盛りの秋魚、
サンマの炊き込みご飯がドンピシャリ。ロゼワインのしとやかな渋味
の主張、穏やかな香味の広がりは料理の最高の名わき役。
この季節、秋の魚をふんだんに使った料理にサマー・ワイン(ロゼ
ワイン)を合わせ楽しみ、ロゼワインの素晴らしさに大いに気付いて
頂きたいと思います。
秋魚、食とワインのコラボレーション。さあ、皆で楽しみましょう!!
*********************************************************
秋魚、秋の野菜料理に合わせ楽しめるロゼワインは当店で!
ご来店の際には、食卓で楽しむ料理を決めて来て下さい。
それに合わせ、最適のサマー・ワイン(ロゼワイン)をお勧め
致します。