ロゼワインの外観をチェックするとそのタイプが判ります。白ワインに
限りなく近い酒質、あるいは赤ワインに限りなく近い酒質と言う具合に。
それを上の画像で確認してみましょう。右から左に行くに従い、色合い
が濃くなりなります。また、下から上に行くに従い、色調にオレンジ色が
入って来ます。
ロゼワインの色合いも赤ワイン同様、渋味成分(タンニンや色素)です
から、色合いの濃い方が渋味を感じます。ですので、真ん中から右に
行くに従い渋味成分は少なくなり、白ワインに近い味わいになります。
逆に左に行くに従い渋味成分が多くなり、赤ワインに近い味わいに
なるのです。
では、オレンジ色の色調を感じれば感じるほど、その風味はどの様に
変化するのか?それはフルーティーさが低減し、複雑さを感じる香味
になります。焼き立てのバゲットであったり、きのこソテーであったり、
動物赤身肉の焼き目であったり、焼いたチーズであったりと。
それを合わせたい料理に対比してみましょう。右側の白ワイン的な
ロゼワインの場合、白身魚のカルパッチョや鶏のささみが合います
し、オレンジ系色を感じるタイプなら、白身魚のソテーや鶏もも肉の
ソテーが合います。
左側の赤ワイン的なロゼワインの場合、カツオの刺身や牛肉の
カルパッチョが合いますし、オレンジ系色を感じるタイプなら、カツオ
のたたきや牛肉のステーキが合ます。
要するに、ロゼワインの場合、赤系色が増せば、白身より赤身の
食材を使った料理に、オレンジ系色が増せば、生でなく火を入れ
調理した料理が合うのです。
ロゼワインを味わうといつも脳裏をよぎるソーセージ。ロゼワインを
楽しむ時、いつもソーセージと一緒に楽しみたい、そう思うのです。
それはロゼワインが白ワイン的なタイプと赤ワイン的なタイプがある
事に関係しています。
画像をみてお判りの様に、白っぽい色合いのソーセージ、赤っぽい
色合いのソーセージ、オレンジ(茶)ぽい色合いのソーセージがあり、
これはまるで先程のロゼワインのチャート図の様。
ですから白ワイン的ロゼには、白っぽい色のボイルしたソーセージ
と一緒に、赤ワイン的ロゼには、赤っぽい色合いのソーセージを
焼き目を強く付けずに、オレンジの色調を感じるロゼには、オレンジ
(茶)ぽい色合いのソーセージをこんがりと焼いて一緒に楽しむ。
こんなマリアージュを楽しめるロゼワイン。素晴らしいですね。