環境の変化は海水温度にまで及んでいる。水温の変化、潮の流れの
変化は魚介類の旬を微妙に変えて来ている気がしてならない。この
時期、初ガツオのニュースを頻繁に耳にしたものだが、昨年、今年は
あまり聞かない。
しかし、画像の様な新鮮なカツオを入手出来たなら、刺身でも良いし、
たたきにしても良いので、赤ワインと一緒に楽しみたい。魚なのに赤??
ここのブログでも何度も書いていますが、魚には白ワインと言う組み
合わせは、強いて言えば嘘八百に近い。
ワインと料理の組み合わせは、魚か肉かなのではなく、白身なのか
赤身なのかによると思って間違いない。ある種の赤ワインにはなぜか
赤身の魚や動物肉に通じる風味がある。口の中でワインと食べ物が
混ざるのだから、風味が同系なら違和感がない訳。
更に、魚の赤身に血合いのニュアンスを感じるのなら、赤ワインには
より良くマリアージュする。そして、赤ワインに合う日本の調味料、醤油
を付ければ、血合いのある魚にはパーフェクト。
但し、赤ワインならば何でも良い訳ではない。タンニン(渋味)が重厚
過ぎるフルボディーではない方がベター。また、果実味が凝縮していて
甘いニュアンスの香味があるタイプはダメ。一緒に楽しむのにベスト
なのは、ミディアムボディー位まででフルーティーでないタイプ。品種で
言えば、Sangiovese/サンジョヴェーゼ、Pinot Noir/ピノ・ノワ、Merlot/
メルロ、Tempranillo/テンプラニージョなど。その様な品種が原料の
赤ワインに該当するワインが多数ある。
画像の赤ワインはイタリアの赤ワイン。Riserva/リゼルヴァなので熟成
期間が長く、落ち着いた香りと深みのある味わいを楽しめる。また、
品種由来の血合いを感じる香味もあり、新鮮なカツオにはピッタリ。
新鮮なカツオが手に入ったら、刺身でも良し、たたきにしても良し、
いつもより山葵や生姜をずっと控えめにして醤油を付けて食べ、この
赤ワインを飲み、また食べ、また飲んで...。
赤ワインと赤身魚、血合いのある魚とのマリアージュをお楽しみ下さい。
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Terra dei Celti 2004 Barbaresco Riserva
テッラ・デイ・チェルティ2004バルバレスコ・リゼルヴァ<イタリア>
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとした、コクのある料理。
チーズなら・・・ブリー。青カビタイプ。
飲み頃温度:18~20度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
3,150円