2012年5月14日月曜日
クリーミーな
近年、イタリア白ワインの変化が劇的。酸味の美しい広がり、香りの
クリーンさ、生き生きとした口当たり。この業界に入った25年前には
味わえなかった香味。イタリア白ワイン、これからがますます楽しみ。
そんな劇的変化を遂げた白ワインの代表格が画像の白ワイン、
Frascati Superiore Secco/フラスカティ・スペリオレ・セッコだ。この
白ワインはローマ近郊で造られ、昔からローマっ子に愛されて来た。
現代では、ローマの郷土料理、Fettucine al Burro e Formaggio/
フェットゥチーネ・アル・ブッロ・エ・フォルマッジョ(幅広のパスタに
バターと粉チーズを絡ませた料理)と一緒に楽しまれている。
このフラスカティ・スペリオレは2011年、イタリアワイン最高峰の統制
保障原産地呼称ワイン(D.O.C.G.)に承認された。ほんの少し前には
ほとんどなかったD.O.C.G.白ワイン。そんな中、承認された白ワイン
のひとつなのだから、劇的変化を遂げたワインに違いない。
この白ワインは樽風味を付ける目的での木樽熟成はしていないが、
その香味にはミルキーなヒントがあり、クリーミーな料理には最適の
1本。現地でバターと粉チーズを絡ませたパスタと一緒に楽しまれて
いるのに強く納得してしまう。
ただ、個人的にはもっと相性の良いパスタ料理があると思っている。
それは、Spaghetti Carbonara/スパゲッティ・カルボナラ。なぜか?この
ワインの香味には焦臭的な要素(ナッツや焼き目に感じる香ばしさ)も
感じる。スパゲッティ・カルボナラは、まず、パンチェッタをこんがりと炒め
焼き、卵黄と共にスパゲッティに絡める。そのパンチェッタの香ばしさと
このワインに感じる香ばしさがより良くマリアージュするのです。う~ん、
ブログを書いているが辛い!!こんな事していないで、キッチンに行って...。
抜群の相性の組み合わせ。是非、お試し下さい。
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Epos 2010 Frascati Superiore Secco
エポス2010フラスカティ・スペリオレ・セッコ
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイルを
使用した料理。
チーズなら・・・ゴーダ。
飲み頃温度:10~12度。
<こくのある辛口>
2,625円