2012年5月7日月曜日

ピノ・ノワと言えば


本日もまたまたイギリス産ワインの紹介です。しかし、今日はいよいよ
赤ワインです。
Pinot Noir/ピノ・ノワと言えば、ワインを楽しんでいる人なら、恐らく誰もが
知っているであろう産地、Bourgogne/ブルゴーニュが本場。だが、今では
ブルゴーニュに決して劣らない銘醸ワインを誕生させている産地が各地
にあります。もはや、ピノ・ノワと言えばブルゴーニュの構図は過去のもの。
そう言っても過言ではありません。
ピノ・ノワは石灰質土壌で程良く粘土質が混じり、気候は冷涼な事、これ
が必要最低条件。イギリス南部はブルゴーニュと同じ土壌、そして気候は
ピノ・ノワに最適な冷涼さが十分。この様な環境の中で素晴らしい品質の
ピノ・ノワのワインが生まれるのは必然なのです。
今日のワインは昨日、一昨日のワインと同じ造り手、Chapel Down/チャペル
・ダウンのワイン。この造り手はフランスやドイツの冷涼性気候に向く品種
からのワイン造りに注力し、その名をはせています。


上の画像がワインのラベル。そして、ワインはこの様な醸造所で誕生して
います。ワインのレインジにより、醸造熟成場所がいくつかに分散されて
いるので、この場所はかなりこじんまりとしています。
チャペル・ダウンのピノ・ノワは本場、ブルゴーニュ・ワインの一般的な傾向
から考えると、酸味は比較的柔らかく、タンニン(渋味)が少ないイメージで
ちょうどブルゴーニュとドイツのSpatburgunder/シュペートブルグンダーの
中間といった感じの酒質です。
ピノ・ノワのワインをテイスティングすると今はまだ、これはブルゴーニュ・
スタイルだとか、これはシュペートブルグンダー・スタイルだと例えられて
いますが、遠くない将来、これはイギリス・スタイルですね。と例えられる
日が必ず来ると思います。
自然環境の変化と共に、世界各地に広がりつつあるピノ・ノワの栽培地。
ヨーロッパでならイギリス。ここは間違いなく、注目度No.1の産地です。
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Chapel Down 2009 Tenterden Pinot Noir
チャペル・ダウン2009テンターデン、ピノ・ノワ
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
           チーズなら・・・パルミジャノ。チェダー。
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
3,150円