2012年5月25日金曜日

スペシャルな1本


いつもいつもエコノミーな生活。でも、たまにはちょっと贅沢に家庭の食卓
でレストラン気分に浸ってみませんか?そんな空間を創り上げるのに、
最適な1本を紹介します。
フランスのブルゴーニュが原産地のPinot Noir/ピノ・ノワ。この品種はドイツ
ではSpatburgunder/シュペートブルグンダーと呼ばれ、近年の気候の変化
により、より冷涼なドイツででも、良好に生育する様になりました。
出来上がるワインはブルゴーニュとはその趣を異にし、ブルゴーニュよりも
口当たりの柔らかい酒質に仕上がる傾向があります。いくつかの産地で
シュペートブルグンダーの素晴らしいワインが誕生していますが、その香味
はベリー果実を思わせる可愛らしい香り、一方で品種由来の家畜よりも
野生の動物肉を思わせる香りも同居。酸味は柔らかく、タンニン(渋味)は
まろやか。優美、上品と形容出来ます。


そんな美しい赤ワインには控えめな、それでいて香味にこの赤ワインと
寄り添う要素のある料理を合わせたい。画像のハムの様な食べ物は、
Leberkase/レバーケーゼ。ドイツではポピュラーな食べ物。この食べ物、
レバーと名がついてはいますが、実はほとんどレバーは入っていなく、
挽いた牛肉や豚肉と香味野菜を合わせ、蒸し焼きにしたフランス料理
で言うところのテリーヌ(パテ)なのです。
これを好みの大きさに切り、そのまま食しても良いし、フライパンで焼き
色を付け、食してもOK。そこに香ばしいバゲットがあれば申し分なし。
これでもう立派な一品料理です。


更にメインにはこんな料理は如何でしょうか?牛肉のステーキも良い
ですが、ワインの繊細さにあわせ、ここはマグロのステーキで。表面
に焼き目が入る程度にし、ソースはワインの香りにより良く合う様に
バルサミコで。ソテーにはオリーヴ・オイルを使えばパーフェクトです。
ワインと料理はどちらかが他を圧倒しては良くありません。お互いに
引き立て合い、調和する事で、マリアージュします。
家庭の食卓でレストランの雰囲気を。週末には是非、楽しんで下さい。
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Kloster Eberbach 2009 Assmannshauser Hollenberg Spatburgunder
(S) Trocken
クロスター・エバーバッハ2009アスマンスホイザー・ヘレンベルク
シュペートブルグンダー・シュペートレーゼ・トロッケン<ドイツ>
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
           チーズなら・・・パルミジャノ。チェダー。
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
6,300円