2012年5月24日木曜日
日本でクレープって言うと...
クレープは菓子?それとも料理?フランスの中心、パリの北西の方に
ブルターニュと言う地方がある。ここでは蕎麦粉で出来たクレープの
生地の様なものがあり、Galette/ガレットと言って、その地を代表する
郷土料理。色々な食べ方があるが、ガレットそのものは甘くないので
画像の様に焼きソーセージを包んで食べたりもする。
現地のソーセージはなかなかワイルドな香味、そして、蕎麦粉から
大地を思わせる香りもあり、ファスト・フードみたいだが、味わい深く、
赤ワインにとても良く合いそうな料理なのです。
蕎麦粉なら至る所で手に入るし、本格的な香味のソーセージだって
入手する事はそんなに難しい事ではない。更に、この料理だって、
家庭で出来てしまう。どうです?今週末にでも、蕎麦粉のクレープ/
ガレット、焼きソーセージ包みを作って、赤ワインと一緒に味わい、
楽しんでみませんか?
ガレットを作るのに大金は必要ないけれど、その香味は奥深い。
そんな料理にはそれなりのワインを合わせたい。どうですか、
たまには贅沢をしてみませんか?ガレットの焼きソーセージ包み
に合う赤ワインを見つけましたので。
この赤ワインはドイツ産。ドイツワインって、甘いんじゃないの?
いえいえ、そんな事はありません。中世に修道士によって設立
されたKloster Eberbach/クロスター・エバーバッハ。静かな森の
中にひっそりとたたずむ美しい建物は当時の様子を今に伝え
ます。
そんな静寂の中で造られたワインには、その空間の雰囲気が
そのまま移行したかの様。優美で上品、気品のある奥深さが
十分に感じられます。シナモンの香り、動物赤身肉を思わせる
香り、大地を思わせる香り、それらの香りが熟成によって生まれ
奥深さを更に広げます。
でも、この赤ワインは繊細です。ですから、コッテリとした、コク
のある料理ではワインの良さを引き立てられないのです。同系
の香りがあって、コッテリ過ぎない料理。それがこの赤ワインに
ピッタリです。
上りカツオのたたきもOKです。先日、紹介したスーパーツナ、
一口まぐろ、ツナピコでもOKです。気品に満ち溢れたドイツ産
赤ワインで今週末は華やいで下さい。
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Kloster Eberbach 2009 Assmannshauser Hellenberg Spatburgunder
(Q) Trocken
クロスター・エバーバッハ2009アスマンスハウザー・ヘレンベルク
シュペートブルグンダー(Q)トロッケン
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら・・・パルミジャノ。チェダー。
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアムボディー>