白ワインの出来上がるまでの過程の違いで見た時、白ワインは大きく
3つのタイプに分けられる。
①軽く、爽やか/まろやかな酒質
②コクのある酒質
③コクのある、ふくよかな酒質
①、②、③が出来上がるまでの違いは易しく述べれば以下の様になる。
①発酵@ステンレスタンク→熟成@ステンレスタンク→瓶詰
②発酵@ステンレスタンク→熟成@木樽→瓶詰
③発酵@木樽→熟成@木樽→瓶詰
では、①、②、③は何が異なるのか?それは外観、香り、味わいに現れる。
大まかな傾向として外観は、
①は色合いがうすめ、色調は緑色を感じる黄色。
②は色合いは中庸、色調は黄色。
③は色合いが濃く、色調はわずかに茶色を感じ、黄金色に近い。
香りは、
①は果実や花
②は果実や花に加え、カスタードやトースト
③はそれらに加え、ナッツ、バター、そして香ばしさ
味わいは、
①は酸味を基調とした軽やかさ
②は酸味とミネラルの広がりに加え、オイリーな口当たり
③はオイリーで重厚、芳醇
なので、合わせる料理は
①なら塩味、柑橘果実、ポン酢をかけたり、つけたりする料理
②ならオリーヴオイルやバターを使った料理
③なら②に更にクリームを使って、焼き目を付けた料理
がベター。
画像のワインは木樽熟成をしてはいるが、ラベルに表記がある様に
Lightlyなので感覚的には①と②の中間。ただし、少しではあるが木樽
からの要素を感じるので、柑橘果実やポン酢を使わない料理の方が
無難。
相性の良い料理の一例は画像の様。春キャベツで造ったロールキャベツ
をコンソメスープでなく、クリームスープ仕立てにした一品。クリーム味が
濃厚過ぎず、ライトリーな木樽の香味に合わせ易い。
またはスパゲッティ・カルボナラもこのワインに合わせ楽しむのにお勧め。
クリームシチューやチキンのクリーム煮もマリアージュする。
そんな料理と一緒に木樽使いの上品な白ワインを楽しんでみませんか?
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Cape Haven 2011 Swartland Lightly Wooded Chardonnay
ケイプ・ヘイヴン2011スワートランド、ライトリー・ウッディッド、シャルドネ<南アフリカ>
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイル
を使用したコクのある料理。
チーズなら・・・ゴーダ。
飲み頃温度:10~12度。
<コクのある辛口>
1,365円