2012年4月19日木曜日

実に印象深い


スパークリングワインには何色がありますか?白は?これは多くの方が
飲んだ事があるはず。ロゼは?これも飲んだ事のある人が多いのでは?
では赤は?え~、赤もあるの?と思う人もいるでしょう。
ワインはブドウの果汁に含まれる糖分を酵母の力で発酵させ、アルコール
を創り出し、それを含有した飲み物。その発酵と言う過程でアルコールと
一緒に創り出されるものがあります。それは何?それは炭酸ガス。
発酵によって生まれる飲み物は醸造酒と言います。醸造酒には麦を発酵
させたビール、米を発酵させた日本酒もあります。ビールに炭酸ガスが
含有されているのはご存知の通り。日本酒も真冬に醸造仕立てのものを
テイスティングすると発泡を感じるのが判ります。
当然、ワインも醸造酒なのですから、発酵が終了した時点では、炭酸ガス
を含有していてスパークリングワインの様。泡も立ちますし、口中で明確に
ガスを感じます。ワインはその含有している炭酸ガスが気化し、液体から
逃げ出した結果、出来たもの。厳密に言えば、正確性に欠けるかもしれ
ませんが、便宜上、簡単に言うと、発酵→スパークリングワイン⇒炭酸
ガス気化☞非発泡性ワインとなる訳。ワインには白、ロゼ、赤があるので
非発泡性ワインになる前が発泡性ワインなので、スパークリングワイン
にも赤がある事になります。
赤のスパークリングワインと言えば、オーストラリア産がここ日本では
多く流通しています。それからイタリア産のLambrusco/ランブルスコも
かなり見かけます。フランス産は?これはかなりレアもの。当店では、
過去に販売した事は数回のみ。
今回、入荷の商品は日本初上陸。超一流の造り手にブドウの苗木を
供給する超一流の苗木家でありながら、素晴らしいワインの数々を
造り出す超一流の造り手でもあるGuillaume/ギヨームの作品。
Pinot Noir/ピノ・ノワを主体に、Pinot Meunier/ピノ・ムニエ、Gamay/
ガメイも使い、シャンパンと同じ製法(伝統的製法の瓶内2次発酵)で
造り上げています。その香味はライトタッチなピノ・ノワの赤ワインを
思わせる優美さに満ちています。この感覚はスパークリングワインに
於いては非常に稀有な感覚で、非常に印象深い酒質です。
こんな優美で繊細な酒質のワインには、例えそれが赤であっても、
白ワインやロゼワインに合わせる感覚で料理を用意するのがベター。
香りの要素を考え、動物赤身肉を使った料理がベストですが、肉の
脂肪分を減らしつつ作り上げた料理と合わせるのがお勧めです。


鴨肉のたたきのオリーヴオイル、サラダ仕立て。用意する料理のイメージ
はこんな感じ。マグロの赤身のカルパッチョもOK。インスピレーションを
駆使し、このスパークリングワインとのベストマッチを作り上げて下さい。
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Fusion Methode Traditionnelle
フュージョン、メトード・トラディシオネル<フランス>
相性の良い料理:酸味の効いた軽い味付けの料理。
           チーズなら・・・シェーヴルタイプ。
                    熟成の進んでいない白カビタイプ。
飲み頃温度:14~16度。
<まろやかなライトボディー、やや辛口>
3,150円