2012年4月15日日曜日

香りと香り


世界中のワイン産地が個性を失いつつあった。メジャー品種を使い
ワインを造る道を進んでいたから。それぞれの産地にそれぞれ固有
の品種があるにも関わらず。
そんな行為が愚かな事であると気付いた国、イタリア。今では各地
の固有品種、土着品種を見直し、それらからその地、オリジナルの
ユニークなワインを多数誕生させた。
画像の赤ワインはそのひとつ。イタリアの半島の西部に浮かぶ島、
サルデーニャ。この島には多数のローカル品種/Vitigno Autoctono
がある。Monica/モニカと言う品種から造られたこのワインはバジル
などハーブスパイスを思わせる香りを持ち、温暖な産地からならでは
の柔らかい口当たりをした優美な酒質のワイン。こんなワインには
強過ぎる味わいの料理を合わせると、ワインのバランスが崩れて
しまう。
そして、同じ様な香りを持つ、優しい味わいの料理に合わせると、
このワインの香味は一層、洗練され、その優美さを増す。なので、
このワインの特徴であるハーブの香りを大切にしたい。


バジルの香りがする料理と言えば、真っ先に思う浮かぶのが画像の
ピッツァ・マルゲリータ。モッツァレラとトマトの甘味旨味、バジルの
爽やかさをシンプルに楽しめる。このピッツァの香り、味わいの柔和
さは出しゃばらず、ワインの香味と相乗し、お互いを引き立て合う事、
間違いなし。


また、こんなパスタ料理にもマリアージュする。ボンゴレ・ロッソだ。
まだまだマリアージュの可能性はある。バジル、パセリ、山椒など
切り刻み料理に振りかけ、このモニカの赤ワインを一緒に味わって
みませんか?
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Pala 2009 Monica di Sardegna
パラ2009モニカ・ディ・サルデーニャ
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
           チーズなら・・・パルミジャノ。チェダー。
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
1,680円