気温の差が激しいこの時期。冷え込んだ日にはまだまだリッチな酒質
の赤ワインを楽しみたい気分。でも、タンニン(渋味)がズシリと舌の上
に広がるフルボディーはちょっと勘弁して、何て言う状況に楽しんで
頂きたいのが画像のワイン。
ローマ近郊で育つCesanese/チェサネーゼと言うブドウから造られ、その
歴史は中世に遡るほど歴史のあるワイン。にも関わらず、イタリアの
ワイン法で最高ランクに位置付けられているD.O.C.G.に認定されたのは
2009年と最近の事。生産量が少ない、流通量が少ないのが原因か?
この赤ワインは高貴な華やかな香りを備え、味わいはふくよかで柔和、
タンニンはシルキーに広がり、美しさと力強さが同居した酒質。そして、
余韻に品種個性由来の動物肉を思わせる複雑さも現れ広がる。
こんな酒質の赤ワインには動物赤身肉を使った煮込み料理が最適。
でも、今の季節、煮込み料理はちょっと季節外れの感覚が...。
そこでお勧めしたいのが甲府名物、鶏のもつ煮。この料理の濃厚さは、
チェサネーゼ赤ワインのリッチさに合わせても十分に調和し、もつ煮の
タレの甘味旨味とも相乗し、タンニンがより一層しなやかになるはず。
また、卵に黄身とはなぜか不思議と赤ワインの渋味がマリアージュする。
巷ではB級グルメになっているが、立派にワインのお供。今日、明日の
冷涼な日にはこんな組み合わせを楽しむのも一興です。
***********************************************************
San Magno 2009 Cesanese del Piglio
サン・マニョ2009チェサネーゼ・デル・ピリオ<イタリア>
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとした、コクのある料理。
チーズなら・・・ブリー。青カビタイプ。
飲み頃温度:18~20度。
<まろやかなフルボディー>
2,625円