2012年1月20日金曜日
日本蕎麦とワイン
昨夜まで、こう考えていた。蕎麦には蕎麦粉100%で打つ十割蕎麦、
つなぎに小麦粉を使い打つ二八蕎麦、芯を挽いた粉から打つ更科
蕎麦、挽いた蕎麦殻も入れ打つ田舎風蕎麦などがある。麺だけを
食べても、その味わい、香りには明確な差がある。そして、それぞれ
を様々な食べ方で楽しむ。せいろで味わったり、温かい汁に浸して
味わったり。だから、麺の種類で先ず、相性が決まり、更にそれぞれ
の麺の種類別の食べ方でワインとの相性が決まる、と。
しかし、違うのでないか?昨夜、「こだわり蕎麦・十六代」で合うと
予想した白ワインと赤ワインをせいろ十割蕎麦と一緒に味わい、
チェックした時にそう感じた。せいろを味わう時、つゆが辛いか
辛くないか、十割か二八か更科か田舎風かに関係なく、麺をつゆ
にシッカリと漬け食べる事はない。自分としては蕎麦(麺)自体の味
を優先に味わいたいから。
仮説はそんな食べ方をする場合と言う前提の下、立ててみました。
せいろ、ざるならば麺(蕎麦)のタイプに関係なく根菜類や土っぽさ
のある白ワインが合う。天ぷら蕎麦やきつね蕎麦など、温かいつゆ
に麺全部が最初から浸かっている蕎麦ならば、フルーティーでない
渋味の少なめの赤ワインが合う。天然きのこ蕎麦や鴨南蛮蕎麦の
様に複雑な香味をもつ温かい蕎麦ならば、フルーティーでなく、渋味
は中庸で品種由来の香りにきのこや動物赤身肉を思わせる香味を
持った赤ワインが合う。こんな感じ。
先ず、最初の白ワイン。例えば、日本のワイン、甲州シュール・リー。
ドイツのモーゼル・ワイン、Riesling Trocken/リースリング・トロッケン。
南フランスやスペインのGrenache/グルナッシュ主体のワイン。などが
良い。木樽熟成はしてあっても、カリフォルニア・ワインのChardonnay/
シャルドネの様にオイリーでコッテリとした酒質になっていてはダメ。
次の赤ワイン。例えば、スペインのマドリッド周辺、中央部に広がる
La Mancha/ラ・マンチャ地方のお手頃価格のReserva/レセルヴァが
最適。
そして、最後の赤ワイン。これは木樽熟成もし、かつ品種由来の香味
にきのこや鴨肉に通じる要素があるワインが良い。日本産なら長野県
のMerlot/メルロのやや高い価格のワインが相応しい。他に、生産国、
産地に関係なく、Pinot Noir/ピノ・ノワ、Sangiovese/サンジョヴェーゼ、
Tempranillo/テンプラニージョから造られたワインがベスト・チョイス。
ただし、フルーティーなものはダメだし、重厚過ぎる酒質(フルボディー)
のものもダメ。
これら立てた仮説を踏まえ、近日中に仮説の真偽を検証します。その
結果はここで公開します。しばらくお待ち下さい。
検証内容は、
更科蕎麦に白ワイン&赤ワイン
十割蕎麦に白ワイン&赤ワイン
鴨南蛮蕎麦に白ワイン&赤ワイン2種類
の3パターンを行います。