2012年1月18日水曜日
再認識
Sauvignon Blanc/ソーヴィニョン・ブランの若葉、若草、ハーブを思わせる
香りは実に清々しく、心地良い。が、一緒に口にする食べ物によって、その
心地良い香りが時に心地良さに欠ける事がある。白身魚の練り物を食べ、
ソーヴィニョン・ブランを口にすると品種個性の心地良い香りが、青臭さと
なって口中に広がる。しかし、青のりを練り込んだものなら、その香りと
ワインの香りが同調し、不快さは現れない。ワインと料理のマリアージュ
を楽しむには先ず、香りと香りを同じ系統で揃えてあげる事。
これはワインに限った事ではない。例えば、クローバーの花やバナナの
様なフルーティーさがあるWeizen Bier/ヴァイツェン・ビール。主原料が
小麦で上の画像の様に白濁している。
バナナの香りがあるので、バナナを使った食べ物には間違いなく合うはず、
との思いから、バナナを使った食べ物をいくつか用意し、一緒に楽しんで
みた。結論から言えば、バナナ以外の要素が強く主張する食べ物とは
合わない。
チョコバナナのクレープやピッツァとでは、ヴァイツェンの味わいが全く感じ
られない。シナモンの風味が豊かなカップケーキとでは、口中が漢方薬の
香味で満たされてしまう。香りと香りを同系にすると言うのは、一番
豊かに広がる香りと香りを同系にする。この事なのだ。
近所のSMで買った、下の画像のバームクーヘン。バナナペーストが練り
込んであり、他の要素はほとんど感じない。真にバナナ。このバナナ味の
バームクーヘンとヴァイツェン・ビール、そのマリアージュの素晴らしさは
今までの経験の中でも声を大にして皆様に伝えたい程のもの。皆様も
チャンスがあったら躊躇せずにトライしてみて下さい。
マリアージュ、それは新しい世界の創造。
バナナ味のバームクーヘンとヴァイツェン・ビール、O~oh,yum-yum!!