スペインの最も偉大な白ワイン、Sherry/シェリー。南部沿岸に位置する
Jerez/へレスを中心としたエリアで造られる酒精強化ワイン（醸造過程で
ワインを蒸留したグレープスピリッツを加え、酒質の安定を図ったワイン）。
通常、シェリーで通っているが、正式な名称はへレス。
このワインは特殊な製法で造られ、ワインでありながらアルコール度数は
高く、香りと味わいも個性豊か。初めて接する人はなかなか馴染み辛い
かもしれないが、ひと度、慣れ親しんでしまうと代替の効かない貴重な
ワインとなる事、間違いなし。
シェリーは酒精強化ワインでありながら、フレッシュさが持ち味のFino/フィノ
とManzanilla/マンサニージャは繊細で、空気に触れると酸化し易いし、
高温下に置かれると変質し易い。その為、現地で飲むと実に生き生きとした
口当たりで心地良いのに、日本に来ているフィノやマンサニージャを飲むと
その品質にがっかりする事が多い。
赤道を通って日本にやって来る間に傷んでしまったり、日本国内の倉庫内
での管理が悪く、劣化したりしているからなのだ。恐らく、それが原因なの
だろう、日本人にシェリー嫌いが多いのは。
今、日本に来ているシェリー・フィノの中で現地の品質を保っていて、飲み手
に感動を与える商品が2つある。と言うより、2つしかない。これは異常な事だ。
ひとつは当店で以前から販売しているRomate/ロマテ。そして、もうひとつは
最近、出会ったColosia/コロシア。このコロシアは価格も極めてお手頃で、
家庭の冷蔵庫に常備するのに最適。
長十郎梨、グレープフルーツの様なフルーティーさ、口に含むとフレッシュ
でライトタッチ、瑞々しく、嫌みのない味わい。のど越しは生き生きとし、
リフレッシュ出来る程の爽やかさが残る。この状態は現地で楽しめる状態
と全く違わない完璧な状態。こんな状態で日本市場に出荷できるのは、
輸入元のワインへ注ぐ愛情がなせる技。ありがとうと言いたい。
このコロシアのフィノを飲んで、シェリーに対する概念を変えてみませんか？
きっとシェリーが好きになります。
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Colosia Fino
コロシア・フィノ
相性の良い料理：柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な
味わいの料理。
チーズなら・・・シェーヴル（山羊）タイプ。
飲み頃温度：6~8度。
＜軽く、爽やかな辛口＞
1,785円
フィッシュ&チップスに最適な1本です。
天ぷら、フリット、鶏のから揚げなどにレモンを添えて食べる時に一緒に
楽しめます。
