2011年12月20日火曜日

1%の白ブドウ


ブドウは果皮の色で白ブドウと黒ブドウの2つに分けられる。画像の
ブドウがそれ。真ん中が白ブドウ。
ワインは白ブドウと黒ブドウを使い分け、白ワイン、ロゼワイン、赤
ワインを造り分ける。ロゼワインや赤ワインはブドウの果皮の色素
が移行したもの。だから白ブドウからはロゼワインや赤ワインは
造れない。黒ブドウからは白ワインもロゼワインも赤ワインも造れる。
巨峰を食べる時、皮をむきます。指は紫色になりますが、果肉から
たれる果汁は白ですよね。そう、黒ブドウの果皮の色素が果汁に
移らなければ白ワインに、少し移ればロゼワインに、たくさん移れば
赤ワインになる訳。
渋味の強い赤ワインを造る黒ブドウのみからワインを造ると、口当たり
の厳しい酒質となり、飲み手に心地良さを感じさせない事があります。
それを回避するために、赤ワインを造る時に黒ブドウに少量の白ブドウ
混ぜ、ワインを造る事があります。この造り方をしたのが下の画像の
ワイン。99%の黒ブドウ、1%の白ブドウから出来ています。
黒ブドウと白ブドウを混ぜて赤ワインを造ると、香水の様な華やかな
香り、綿あめが口の中で溶け消える様なしなやかな口当たりの酒質
になります。チャーミングで上品、うっとりする程の美しさを備えるの
です。
こんなワインは食事と合わせるよりも、ワインそのものを心穏やかに
じっくりと味わいたいものです。お気に入りの音楽をBGMに、お気に
入りの映画を鑑賞しつつ、こんな楽しみ方が良いのではないでしょう
か?あなたなりのお気に入りのシーンでこのワインをお楽しみ下さい。
*Pato Rebel 2010 Beiras
パト・レベル2010ベイラス<ポルトガル>
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
2,625円