畑で収穫されたブドウは房が傷つかない様に静かに、優しくワイナリーに
運ばれます。そして、いよいよワイン造り開始。ワインが出来上がるまでの
流れを簡単に説明します。
ブドウ→破砕(つぶす)→圧搾(しぼる)→果汁→果汁に酵母を加え、発酵
→果汁中の糖分がアルコールと炭酸ガスに→ワイン→熟成→瓶詰→熟成
大まかに見るとこんな感じです。
果汁中の糖分が全てアルコールに変わると、味わいは辛口でアルコール
度数は11~14%程に。糖分を全てアルコールに変えなければ、味わいは
甘口でアルコール度数は6~9%程のライトなワインになります。
ロゼワインや赤ワインを造るには、果皮の色が紫色系のブドウを圧搾し、
その果汁に果皮を漬け込み、果汁の色がロゼ色になった時点で果皮を
取り除けばロゼワインに、果汁の色が赤色になるまで果皮を漬け込めば
赤ワインになります。
そして厳密な説明ではありませんが、発酵によって生まれた炭酸ガスを
そのままワイン中に取り込んでおけばスパークリングワインになる訳です。
但し、微発泡ですが。
先日、フランス南東部からアルコール度数7%でマスカットの香り華やか、
チャーミングな酒質の軽く発泡したスパークリングワインが入荷しました。
発酵途中のワインを瓶に詰め、残留している糖分を瓶の中で更に発酵を
進め、炭酸ガスをワイン中に取り込む特殊な製法で造られています。
通常のスパークリングワインはその時点で更に糖分を添加し、その糖分
をアルコールと炭酸ガスに変化させる事で、シッカリとしたガス圧と高い
アルコール度数を得ます。
前者の製法ですと、アルコール度数7%前後でほんのり甘味を感じ、香味
にフレッシュさとフルーティーさを豊かに感じるスパークリングワインに
なります。
後者の製法ですと、アルコール度数は11~12,5%になり、ガス圧が高く、
シャープな口当たりのスパークリングワインになります。
スパークリングワインと一言で片づけられない多様性のあるワイン。
フルーティーなタイプから芳醇で複雑な香味のあるタイプまで。軽快な
酒質から重厚な酒質まで。白もロゼも赤もある。様々なシーンで非発泡
のワイン程、料理との組み合わせを選ばず、楽しむ事の出来るワイン、
それがスパークリングワインなのです。
来月はXmas、そして年末年始パーティー。スパークリングワインでそんな
シーンに華を添えてみませんか?
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Jaillance 2009 Clairette de Die
ジャイアンス 2009 クレーレット・ド・ディー <フランス>
飲み頃温度:6~8度。
<軽く、爽やかな、わずかに甘口>
3,150円
アルコール度数7%でマスカットの風味豊かなスパークリングワインです。