2011年11月12日土曜日
こんな感じで
先入観を持つと正確なジャッジが出来ない。だから、ワイン会では何のワイン
なのか判らない状態で先ずは酒質をチェックする。先日のワイン会では、白
3種類と赤2種類をブラインド・テイスティングした。
ブラインド・テイスティングには毎回、テーマがある。一番多いのが品種当て。
そしてそれを基本に様々な趣向を凝らして、行う。今回は白3種類の中に
タイプの違う飲み物が1種類入っていて、それを探し出し、更にその飲み物
が何かを当てる。また、残りの2種類は品種当てに挑戦する。
参加者の皆様にはワインの外観、香り、味わいを品種別に記載したガイド
を予め配ってあり、それを参考にブラインド・テイスティングしてもOK。認定
試験やコンクールに高い頻度で登場するメジャー品種を網羅してある。
赤のテーマは片方がそのガイドに記載されている品種から造られていて、
そのワインがどちらかを選び、更にその品種を推測する事にした。
テイスティングした白ワインは下の画像の3種類。タイプの違う飲み物は、
Manzanilla/マンサニージャ。マンサニージャはSherry/シェリーの中でも、
特にフレッシュでライトタッチな酒質。アルコール度数がワインよりも高い
ものの、注意力が欠けた状態でテイスティングすると、もしかしたら分別
出来ない可能性があるかも。判り切った事でも、実際にやると、そう簡単
に行かない事が多々あるのと同じ。
2種類の赤ワインは下の画像。
ガイドに記載されている品種からのワインはBarolo/バローロ、品種は
Nebbiolo/ネッビオロ。イタリア赤ワインとスペイン赤ワインには品種に
関係なく、ある共通項がある。香りに樹脂のヒントがある事。その為、
ネッビオロやSangiovese/サンジョヴェーゼのワインの中にTemprenillo/
テンプラニージョのワインが入っているとなかなかややこしい事がある。
今回はそれをしてみた。
目で見て、味わうと、見た目の印象で味覚が本来の香味とは別の
方向に動くと思っている。真っ暗な状態で重厚な白ワインを味わう
と赤ワインと勘違いする事もあるくらい。目で見て、白ワインと確認
しているから白ワインなのだ。
皆様もワインを楽しむ時、何気なく飲むのではなくて、先ずは先入観
なしにブラインドし、品種当てゲームをしてみるのも楽しいのでは?