2011年11月8日火曜日
表示が変わりつつあります。
EUが出来てずいぶん経ったが、ここでようやくワイン法も加盟各国独自の
ものから、EU統一のものへと移行しつつある。各国でばらつきはあるもの
の2011年ヴィンテージまでは自国のワイン法におけるラベル表示、2012年
ヴィンテージからはEUのワイン法におけるラベル表示になる模様。
11月6日解禁日のイタリアの新酒、Novello/ノヴェッロのラベルが画像で
確認出来る。イタリアのワイン法におけるイタリアワインの体系はD.O.C.G.
をトップに、D.O.C.そしてI.G.T.更にV.d.T.となっていた。それがEU法の下
では、D.O.C.G.とD.O.C.がD.O.P.に、I.G.T.がI.G.P.に、V.d.T.がVinoへと
変更になった。
I.G.T.これはIndicazione Geografica Tipicaの略で、良い品質と評判、その
土地の特性を持つワインで、そのワインの85%以上がその土地で造られて
いる。と定義されていて、その土地をラベルに表示している。そのI.G.T.に
代わるI.G.P.はIndicazione Geografica Protettaの略で、ほぼ同じ様な意味を
持っている。
その新表示が今年の新酒に早くも登場した。実は新表示を確認したのは
このワインが初めて。同時に入荷して来た別のワインは旧表示のまま。
やはり、移行期間なのだ。
この様にワイン法は日々、少しずつ変化している。新しい造り手も登場する。
新しい産地が台頭して来る。チェックを怠ると、え~、知らなかった、の連続
なのだ。だから、日本ソムリエ協会の教本や生産国のワイン関連サイトで
チェックし、常に最新情報をイン・プットしておく必要がある。
ワインに携わる者、日々、勉強。これを忘れてはいけない。認定資格を取る
為に勉強した日々、努力を脳裏に刻み、ワイン道を歩き続けて行くのだ。