2011年11月5日土曜日
ヌーヴォーばかりが新酒じゃない。
最近、かなり認知度が上がって来た甲州ワイン。ちょっと前なら、
甲州=山梨県と思い込み、甲州ワインは山梨県のワインの事だ
と信じていた人がたくさんいた。それが時が変われば変わるもの。
今では、海外の人でもワインに詳しい人なら、甲州ワインは甲州
と言うブドウから造った白ワインと知っている。
甲州ワインと言えば、品質の高さから中央葡萄酒(Grace/グレイス)
に肩を並べるワイナリーはないと言っても言い過ぎではない。甲州
の特性をしっかりと見極め、ワイン用にふさわしい栽培、収穫をし、
甲州の持つポテンシャルを最大限、ワインに移行させている。
そのグレイスから今年、収穫した甲州で造った出来たての白ワイン
が届いた。それが画像のワイン。ブランド名はSerena/セレナ。社長
の娘が醸造家として社に加わって以来、始まった新しいブランドだ。
そして、今年から瓶詰めした時の香味をそのまま保ち、かつ開閉を
し易いスクリューキャップにて発売した。
ヌーヴォーと言えば、Beaujolais/ボージョレが有名で、11月の第3
木曜日に発売だが、日本のワインの新酒は11月3日から市場に
出回る。ヌーヴォーとはフランス語で新しいと言う意味。だから、
ワインを造っている国なら、どこにでもヌーヴォーはある。
セレナの甲州。抜栓直後はフレッシュさゆえ、香味の広がりにやや
控えめな表情があるが、空気に触れる程に、その表情に豊かさが
現れる。今なら、このワインの飲み方のお勧めは、1杯だけ先ずは
味わい、スクリューキャップをきちんと締め、冷蔵庫に保管し、抜栓
した翌日に残りのワインを楽しむのがベスト。
昨日のワインが同じワインだったのかと感じるほど、全く別の表情
をみせる。柑橘果実を思わせる爽快な香り、野に咲く小さな白い花
のチャーミングな香り、口に含むと白い果肉の果実のジューシーさ
に満ち、軽やかですがすがしい口当たり、余韻には酸味とミネラル
の心地良い広がりを楽しめる。これからの季節、ポン酢で頂く淡い
仕立ての鍋料理と一緒に楽しみたいワインだ。
日本にもヌーヴォーあり。2011年甲州の新酒をお楽しみ下さい。
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Serena 2011 Yamanashi Koshu
セレナ 2011 山梨・甲州
1,575円
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う
淡白な味付けの料理。
チーズなら・・・シェーヴルタイプ。
飲み頃温度:6~8度。
<軽く、爽やかな辛口>