2011年10月23日日曜日

ロング・アイランド・ワインPart3


Part3で紹介するワイナリーはWolffer Estate/ヴォルファー・エステートのある
South Fork/サウス・フォークとは異なり、カニの爪の形をしたエリアの上(北)
の地域、North Fork/ノース・フォークにある。
画像の様にブドウ畑を突き抜けると正面に入口のあるRaphael/ラファエル。
このワイナリーのワインはヴォルファーとはやや趣を異にし、ミネラル感に
支えられた切れを感じる酒質が多い。
ここでも同様、中に入ると広々とした空間に開放的なテイスティング・コーナー
がある。カウンターの上にはその日にテイスティング出来るワインがリストに
なって置かれていて、それを見つつ、興味のあるワインを次々とテイスティング
出来る。確か、ここでは全て無料でテイスティング出来た気が...。
サウス・フォークでは、赤ワインがMerlot/メルロ100%で造られている事が多い
が、ノース・フォークではメルロ主体にCabernet/カベルネ系品種が少しブレンド
されている事が多い様だ。そこからサウス・フォークの赤ワインよりもノース・
フォークの赤ワインにミネラルを感じるのだ。
白ワインはどちらの地域もChardonnay/シャルドネから良質なワインが生まれ、
シャルドネの本場、Bourgogne/ブルゴーニュを彷彿させる逸品のオンパレード。
ワイナリー巡りをし、シャルドネをテイスティングすればするほど、この産地が
シャルドネの適地である事を実感する。


そんなシャルドネだが、シャルドネの白ワインと言っても様々な酒質がある。
Chablis/シャブリを思わせるキリリとした口当たりでシャープな余韻の長い
ワイン。ブルゴーニュのCotes d'Or/コート・ドールを思わせる木樽熟成から
来る華やかさ、柔らかさと芳醇な香味のあるワイン。Macon/マコンを思わせる
果実味の豊かな優美な酒質のワインなどなど。
ラファエルのシャルドネは木樽熟成のニュアンスを香りに少しだけ感じ、味わい
は果実の持ち味を主体としたピュアな酒質。ワインだけででも楽しめるし、料理
なら白身魚の蒸し物や椀もの、大根やカブ料理など比較的淡い味わいで食材
の持つ旨味甘味を楽しむ料理に良く合う。タイプで言えば、マコンの華やかさ
にシャブリのシャープさが備わった感じの酒質だ。
このワインも輸入元の好意により、今だけ特価の超お買い得価格で販売して
います。この機会に是非、ロング・アイランドの逸品をお楽しみ下さい。
Grand Cru 2006 Long Island Chardonnay
グラン・クルー2006ロング・アイランド、シャルドネ
3,150円が今なら、2,625円
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした料理。
チーズなら・・・モッツァレラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな辛口>