2011年10月30日日曜日

生ハムとワイン


先日、試飲会でミッドタウンに行った時にたまたま寄った店、DEEN&DELUCA。
店内で商品を見ていたら、様々な種類の生ハムを量り売りしているのに気付き、
生ハム大好き人間として、これは挑戦しなくてはと思い、買ったのが画像のハム。
フランス大西洋側、スペイン国境から僅かな所に位置するBayonne/バイヨンヌ。
この地は生ハムとチョコレートが名産。
このバイヨンヌの生ハムはフランス国内ではスーパーでも普通に量り売りして
いて、気軽に購入出来るが、ここ、日本ではあまり見かけない様な気がする。
自分だけ?
バイヨンヌの生ハムは塩味が強過ぎず、噛むほどにミネラル感を感じ、ワインと
一緒に楽しむには非常に良い。ミネラル感に合わせ、キリリとした酒質の白ワイン
でも良くマリアージュするし、動物的な香りに合わせ、同系の香りを持った赤ワイン
と合わせても素晴らしいマリアージュを見せる。
個人的な感想だが、赤ワインと合わせる場合、ワインの味わいが勝ってしまうと
バイヨンヌの良さである香味を楽しめなくなる事が多々あるので、赤ワインよりも
白ワインに合わせた方が無難かなと。
そんな中、今日はマリアージュする赤ワイン、しかも、スパークリングワインを紹介
します。イタリア中部、Emilia Romagna/エミリア・ロマーニャ州の特産、Lambrusco/
ランブルスコから造られたSpumante/スプマンテです。グラスに注ぐと湧きたつ紫色
の鮮やかな泡がとても印象的。味わうと炭酸ガスの心地良いアタックが優しく口中
に広がり、軽い甘味に優しい渋味、そして動物赤身肉を思わせる少しばかりの
野趣さがあるワイン。やや甘口とやや辛口があり、一緒に楽しむ料理によって選べ、
重宝するワインなのだ。
このランブルスコの産地周辺は生ハムの産地としても有名で、現地ではそのハム
をつまみながら、ランブルスコをカジュアルに楽しんでいる光景を目にする。格式
ばらず楽しむ。それも昼さがりにカフェの野外席で。どうです最高でしょう?
しかしながら、ランブルスコ周辺で作られる生ハムはバイヨンヌに比べると香味が
優しく、赤ワインよりも白ワインの方が良いかなと感じている。なので、ランブルスコ
に今回はバイヨンヌをお勧めした訳です。ミッドタウンに行く事があったら、DEEN&
DELUCAで是非、量り売り生ハムを購入、当店厳選のワインとそのマリアージュを
楽しんで下さい。
*******************************************************************
Medici Ermete Reggiano Lambrusco Secco
メディチ・エルメテ、レッジャノ・ランブルスコ・セッコ
1,050円
飲み頃温度:14~18度。
<まろやかなライト~ミディアムボディーのやや辛口>