2011年10月2日日曜日

食が乏しいって本当?


イギリスの旅行した人のほとんどが口を揃えて言う事。イギリスには
まともな食べ物がない、と。それって本当なのか?
2007年以降、イギリスのワイン産地を訪問する為、毎年1~2回渡航
している。イギリスの代表的な食べ物のひとつに画像のFish&Chips/
フィッシュ・アンド・チップスがある。多くの人がこれを食べられたもの
じゃないと言う。
私の意見は全く反対。ロンドン市内では異なるかもしれないが、南部
のエリアでは新鮮な魚を注文を受けてから処理し、フライにしてくれる。
フォースト・フードと言っても出来上がるまで15分近くを要する。日本
でファースト・フードを食べるのに15分も待つだろうか。あり得ない。
普通の料理店でも15分も待てば定食が出て来る。
出来たてのフィッシュはサクサクで魚はジューシー。程良い塩加減と
魚の旨味のハーモニーは一度食べれば病みつきになる。ワイナリー
訪問でイギリスに滞在するのはだいたい1週間。その間、必ず夕食
にはフィッシュ・アンド・チップスを食べる。その時に一緒に楽しみたい
ワインは軽く、爽やかな酒質の辛口白。
今、注目のイギリス産Bacchus/バッカスで造られた白ワインが入手
出来ればベスト。ただ、ワイナリーがあるエリアでもSMではなかなか
お目にかかれない。そんな時にお勧めしたいワインが画像の1本。
フランス産だが、イギリスでも数件のSMを巡れば、間違いなく買える。
パリの南西、フランス一の大河、ロワール河の河口にある街、Nantes/
ナント近郊が産地。
Gros Plant/グロ・プランと言うブドウが原料。ミントを思わせる香り、
ピチピチとはじける様な爽快な口当たり、酸味とミネラル感が余韻に
シャープさを残す。塩のミネラル感とワインのミネラル感が実に心地
良い。揚げ物だから、もっとしっかりした酒質のワインの方が良いの
では?いえいえ、南部の沿岸エリアで食べられるフィッシュ・アンド・
チップスは油っぽくない、軽い味わい。目の前で揚げ、その揚げたて
を食べれば、あなたがもっている今までの揚げ物の印象、イギリスの
料理の印象はもろくも崩れ去ります。
もし、近いうちにロンドンへ旅行を計画しているのなら、是非、南部
へも足を延ばす事をお勧めします。Victoria Station/ヴィクトリア駅から
1時間30分程で行けるBrighton/ブライトン、この街は何もかもが心を
揺り動かします。


Martin 2009 Gros Plant du Pays Nantais Sur Lie
マルタン2009グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ・シュール・リー
¥1,470
軽く、爽やかな辛口
このワイン、当店で販売しています。