2011年9月23日金曜日

品質さえ良ければ


Pinot Noir/ピノ・ノワと言えば、ワイン好きの人なら誰もが知って
いる黒ブドウ。ブルゴーニュを原産地とし、ドイツ、イギリス、
北イタリア、スイス、オレゴン州、ニュー・ジーランド南島、
南オーストラリア州、タスマニア島、そして北海道など、品種特性
ゆえに栽培地が限られ、更に栽培に困難を極める品種。だから
この品種から造られ、あるレヴェル以上の品質を備えたワインは
なかなかの価格がする。日本の小売店の店頭価格で3,000円が
品質基準の目安か。
ピノ・ノワにのめり込むといくらお金があっても間に合わない。
ピノ・ノワ好きの最終到達点は、あのDRCのRomanne Conti/
ロマネ・コンティ、飲み頃の状態のワインを買おうとすれば、
高級車1台分の出費を覚悟しなければならない。到底、庶民には
ムリだ。
しかし、ワイン専門店を開いているからには、ピノ・ノワ愛飲者の
方の役に立ちたい。そう思って、日頃から千円台、高くても二千円
半ば程の高品質ピノ・ノワの赤ワインを見つけ続けている。
既にその様な価格帯のピノ・ノワの赤ワインは数種類在庫して
いるが、昨日、目を疑うばかりの価格で信じがたい品質のピノ・
ノワにであった。
画像のワイン
Klostor 2010 Pfarz Pinot Noir
クロストール 2010 ファルツ、ピノ・ノワ <ドイツ>
¥1,155
小売価格は、な、なんと1,100円プラス消費税。ただ安いだけでは
ないですよ。WINE HOUSEの厳しいテイスティングをしても、その
品質は疑う余地のないほどで、なぜ、この価格でこの品質のピノ・
ノワが販売可能なのか?本当にそう思っています。
このワインの輸入元は本社を大阪に置き、1998年に東京に進出
して来た商社。ワインのセレクトは当時から非凡なものがあり、
東京オフィス開設時から取引をしていた。ただ、ひとつ問題を
抱えていて、商品の配送形態が思わしくなかったのだ。その為、
その問題が解決するまでと決め、かなりの年月に渡り、取引を
止めていた。
何年振りか判らないほど久し振りに、その輸入元からワインを
仕入れた。もちろん、問題が解決したから。高品質のワインを
輸入して来る輸入元はたくさんある。が、国内での管理に問題
があったり、配送に問題があったり、スタッフのワインへの思い
が欠如していたり、と折角の高品質ワインをダメにしてしまう
輸入元も多いのも事実。
当店では取引に於いて、何の配慮もしない。高品質ワインを
万全の態勢で保管し、配送し、当店に届けてくれれば、どの
輸入元でもOK。だから、この度、大阪に本社を置く輸入元と
取引を再開した。配送の問題さえ、解決すれば、あとは何の
問題もない。1,000円前半で売れ、その品質は3,000円台の
ワインに匹敵する商品を納入してくれる。こんな素晴らしい
輸入元はない。この様な商品を提供してくれる限り、この
輸入元にはお世話になり続けるに違いない。
これからもこの様な素晴らしい輸入元の力を借り、当店では
低価格で高品質、お客様の味覚に衝撃を与えるワインを
発掘し続けて参ります。