2011年9月20日火曜日

白ワインだって熟成します。




昨夜、毎月恒例のセレブなワイン会。店のお客様が主催し、そこに
コメンテーター?みたいな感覚で参加させて頂いている。その際、
店のセラーから秘蔵の1本を持ち出し、お客様が用意したワインと
共に参加者全員で味わっている。
昨夜、提供したワインは画像のブルゴーニュ白ワイン。今年、20歳
を迎えたワインだ。ワイン好きなら、誰もが知っているLouis Jadot/
ルイ・ジャドが所有するドメーヌ、Domaine du Duc de Magenta/
ドメーヌ・デュ・デュック・ド・マジャンタの単独所有畑(Monopole/
モノポール)、Morgeot Clos de la Chapelle/モルジョ、クロ・ド・ラ・
シャペル1991年。
ブルゴーニュ白ワインの中でも特に酸味、ミネラル感が豊富な
Chassagne Montrachet/シャサーヌ・モンラッシェ村にある畑の
ワインなので、20歳を迎えたと言っても、果実味の残存は十分、
骨太なミネラリーさと相乗し、枯れたニュアンスのないキリリと
した口当たりを楽しめた。そして、その奥に優美に備わる木樽
からの要素が控え、香り、味わい、余韻の洗練さは流石ルイ・
ジャドと感じた。
いつも思っているが、ワインの本質はボルトを通して知る事は
決して出来ない。コルクを抜いて、味わった人のみが知る世界。
ボトルの中の真実はコルクを抜いた人だけのもの。この事を
24時間365日胸に刻み、ワインの真実、本質を感じ続けて行き
たいと思う。
テイスティングした事のないワインは絶対に販売しない。
これが当店の最も上位に来るポリシーだ。


20年もワインと接していながらも、酸で収縮することなく、完璧な
状態を保っているコルク。