2011年8月5日金曜日
ワールドワイド
ワインの業界に入ったのが1988年。ワインの本場、ヨーロッパの
ワイン産地に初めて立ったのが2000年。その2000年の時には
サッカーに今ほどの関心を持っていなかった。だから、滞在先で
現地の人とサッカー談議になっても、その輪に浸かる事が全く
出来なかった。そして、その時に強く思った事。先ず、語学を身に
付ける事。そして、サッカーに関心を持ち、ワイン以外での会話
の楽しみを感じられる様になる事。
あれからずいぶんと時が経った。流暢とは言えないが、通訳なし
で不自由なく過ごせる地域は多くなった。現地の人とその地の
言語でサッカー談議も出来る様になった。今ではサッカー観戦と
ワイン産地訪問はセット。人からはどちらが目的なのと聞かれる
事しばしばな程。
これ程までにサッカー好きになったのは2002年WCのある試合を
エコパで生観戦してから。群馬県の誇りである松田直樹選手を
知ったのもその2002年。バックラインから声を張り上げ、仲間を
鼓舞し、自らも魂を込め戦い続けるピッチでの雄姿に感動させ
られた。その松田選手が昨日、旅だった。急性心筋梗塞だった。
同じ年に生まれても持っている命には違いがある。同じ事故に
遭っても生き残る人とそうでない人がいる。どうして?その人が
持っている運命だから?そう考えるしか、自分を納得させる事が
出来ない。
出会いがあるなら別れがある。分かり切った事だけど。今までも
多くの出会いの一方、多くの別れをして来た。そして、これからも
多くの出会いと別れをする事だろう。そのひとつひとつを受け
入れる為には、時間だけが解決してくれる。
ワインに勝るとも劣らないサッカーの楽しみ、素晴らしさ、奥深さ
を教え知るきっかけの一端を与えてくれた松田直樹。忘れないよ
あなたの事は。松田直樹と言う星は私達の頭上に輝き続ける。
サッカーは世界中に友達を創る最高のきっかけを与えてくれる
から。