2011年8月4日木曜日

白ブドウと黒ブドウ


ワインを色で分けると3種類。白ワイン、ロゼワイン、赤ワイン。
では、どの様にこれらの色のワインが出来あがるのか?
ワインを造るブドウは果皮の色の違いで大きく2種類に分ける
事が出来る。果皮の色が黄色や緑色なら白ブドウ。果皮の色
が黒、紫、深紅なら黒ブドウと言った具合。これら白ブドウと
黒ブドウを使い分ける事で白ワイン、ロゼワイン、赤ワインが
出来あがる。
白ブドウを使った場合、出来るワインは...?答えは白ワイン。
では、黒ブドウを使った場合、出来るワインは......................?
赤ワイン。ロゼワインは出来ませんか?出来ます。それでは
白ワインは出来ませんか?考えて。ハイ、答えは出来ます!
ワインの色は原料となったブドウの果皮の色。ですから、白
ブドウからは白ワインしか出来ません。ロゼ色や赤色になる
色素を果皮が持っていないから。
巨峰を思い出して下さい。皮をむいて食べますよね。その時
皮をむくと中の果肉は薄い緑色ですし、垂れる果汁も白です
ね。でも、指は紫色。そうなのです。果皮の色素を果汁に
全く移さなければ白ワインに、少しだけ移せばロゼワインに、
果汁が赤くなるまで色素を移せば赤ワインになります。それは
原料ブドウを破砕し、果皮、果汁、果肉を混在させる時間を
調整する事でワインの色を造り分けているのです。
画像のワインはドイツの白ワインとロゼワイン。原料ブドウは
Spatburgunder(Pinot Noir)/シュペートブルグンダー(ピノ・ノワ
の事)。黒ブドウです。左が白ワイン、Blanc de Noir/ブラン・ド・
ノワ(黒ブドウで造った白ワインを意味)。右がロゼワイン、
Spatburugunder Rose/シュペートブルグンダー・ロゼとラヴェル
に書いてあります。
ちょっとした事を知るとワインがより興味深くなるでしょ?