2011年3月11日金曜日

あなたにとってロゼワインとは?

ワインは飲むけれど、白ワインは飲まないと言う人は結構いると
思う。が、ロゼワインになるともっと飲まない人が多くなるのでは
ないか。中にはロゼワインなんてワインじゃな~い、と言う人も
いるだろう。
では、なぜそんな状況が生まれてしまったのだろうか?造り手は
しっかりとロゼワインを造り続けている。そして様々な料理に合う
多様なロゼワインがある。だから、それらを輸入元がしっかりと
探し出し、輸入し、販売者がロゼワインの有用性をしっかりと理解
し、消費者にその有用性をしっかりと伝えれば良いのだ。それが
出来ていない。販売者がロゼを軽んじるから、消費者だってそう
なってしまう。
明るいトーンの淡い赤系色をしたロゼ。これはアセロラの香りが
チャーミングに漂い、甘味、酸味、軽い控えめな渋味の調和が
心地良いワインの場合が多い。
清々としたチェリーピンク系色をしたロゼ。これはサクランボや
プラムのフレッシュな香りがし、限りなく白ワインに近い酒質で、
軽快で心地良いシャープさが広がるワインの場合が多い。
色合いが濃く、鮮やかなサーモンピンク系色をしたロゼ。これは
目を閉じて香味を味わえば、真に赤ワインを連想させる。皮革、
動物赤身肉を思わせる野趣な香り、味わいは軽めのPinot Noir
/ピノ・ノワやSangiovese/サンジョヴェーゼを思わせる酒質を
している事がほとんど。
この様に多様性で、白ワインの役割を果たすタイプから軽めの
赤ワインの役割を果たすタイプまである。そして、テクニックを
駆使すれば全てのロゼワインが1本でスリムな酒質から、豊か
な酒質にまで変身する。それはロゼワインの色素成分が低温
の時はその存在感を控え、温度が上がるにつれ、その存在感
を増すから。先ずは十分に冷し、スリムな酒質の状態で白感覚
で味わい、ボトルを外気温で高くしつつ、時間をかけて液温を
上げ、豊かな酒質にし、赤感覚で味わってあげる。
ロゼワインが1本あれば、白と赤を2本準備する必要がない。
それがレストランであったなら、コース料理に合わせ楽しむ
ワインがロゼ1本で良い事になる。懐に優しいワイン。そんな
ロゼワインを家庭の食卓で活躍させたい。
「ロゼワインのある風景」
「ロゼワインのある食卓」
当店ではロゼワインの消費拡大にも力を注いでいます。