2011年1月2日日曜日

意見の分かれる所

スパークリングワインの保管をどの様にしますか?
瓶を立てたまま保管するのか、それとも、瓶を横に
寝かせて保管するのか。
コルク樫から造られたコルクで栓をしたワインを
保管する時は原則、瓶を横に寝かせ、コルクが
乾かない様に保管する。が、発泡していないワイン
よりも酸味の強いスパークリングワインの場合、
瓶を横に寝かせワインがコルクに接した状態で
保管すると、かなり早い段階でコルクが写真の様に
細く収縮してしまい、熟成が進み、フレッシュさが
減り、同時にガス圧も弱まる傾向にある。
スパークリングワインの命がフレッシュさとピチピチ
はじける炭酸ガスであるとするのなら、瓶を立てて
保管し、コルクが収縮するのを避ける必要がある。
フレッシュさをとるか、熟成感をとるか。飲む方の
自由だが、個人的にはコルクの収縮を避けた保管、
瓶を立てたまま冷暗所に置き、長期の熟成をせずに
早めに消費するのがベターと思っている。
Hubert Clavelin 1996 Cotes du Jura Grand Brut
Methode Traditionnelle Chardonnay
ウベール・クラヴラン 1996 コート・デュ・ジュラ・グラン・ブリュット
メトード・トラディシオネル・シャルドネ
熟成した白ワインに現れるマッシュルームを思わせる
複雑さ、ジュラ特有のノワゼットを思わせる豊潤さ、
色合いは茶色を帯び始めた濃い黄金色、味わいは
弱めのガス圧からのクリーミーさ、内包されたミネラリー
さの力強さが口中を満たす。熟成したスパークリング
ワインの極み。こんな感じをイギリス人が好む傾向に
あるんだろうなと思いつつ、TVを見ながら、生ハムを
つまみに味わった。なかなか印象深い1本。
このワインも年末の大掃除で発見したお宝?ワイン。
店にあと6本あります。興味を覚えた方はお早めに
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