2010年12月14日火曜日

エコロジカル・フットプリント

写真はオーストラリアのワイン銘醸地、バロッサ・ヴァレー。
ワイナリーは自分たちで使う水を常に確保しておく事を義務
付けられています。地下水などの限られた水資源を守る為。
それは自然の恵み、農作物、ブドウがあって初めてビジネス
が出来る。自然との共存が最優先事項と理解しているから。
世界中のワイン産地をほぼ全て見て来たが、オーストラリア
の造り手が最も自然と共存し、地球環境に配慮している様に
見える。
世界最古の大陸で暮らしている感謝の気持ちが、何の躊躇
もなく、そうさせているのだろう。

最近、知った事。「エコロジカル・フットプリント
生活を維持するのに必要な一人当たりの陸地および
水域の面積。
地球環境が持っている本来持っている生産力や廃棄物
の収容力には限りがあります。その限界を人間による
消費量や廃棄量が現在、上回っています。現在の人間
の消費社会を支える為に必要な環境は地球2.4個分。
そして、日本は地球環境へ負荷率が世界ワースト3。
そんな日本ですが、環境に配慮した動きが活発になり
つつある様子がニュースを通じ、知り得る様になって
来ています。この動きが更に活発になれば良いなと
思います。

ワインは農作物。だから、ヴィンテージ・ヴァリエーション
があります。品質を保つ為に、1本の樹から収穫出来る
ブドウの量に限りがあります。全て自然、テロワールに
支配され、それに逆らう事は出来ません。
大切な地球、自然の恵みから生まれるワイン。そんな
ワインを飲む時、ただ酔うだけでなく、一緒に食べる
食べ物も含め、一瞬でも良いから地球、自然へ思いを
馳せる。ワインを楽しむ私達に出来るとても大切な事
の様に感じます。