写真はオーストラリアのワイン銘醸地、バロッサ・ヴァレー。
ワイナリーは自分たちで使う水を常に確保しておく事を義務
付けられています。地下水などの限られた水資源を守る為。
それは自然の恵み、農作物、ブドウがあって初めてビジネス
が出来る。自然との共存が最優先事項と理解しているから。
世界中のワイン産地をほぼ全て見て来たが、オーストラリア
の造り手が最も自然と共存し、地球環境に配慮している様に
見える。
世界最古の大陸で暮らしている感謝の気持ちが、何の躊躇
もなく、そうさせているのだろう。
最近、知った事。「エコロジカル・フットプリント」
生活を維持するのに必要な一人当たりの陸地および
水域の面積。
地球環境が持っている本来持っている生産力や廃棄物
の収容力には限りがあります。その限界を人間による
消費量や廃棄量が現在、上回っています。現在の人間
の消費社会を支える為に必要な環境は地球2.4個分。
そして、日本は地球環境へ負荷率が世界ワースト3。
そんな日本ですが、環境に配慮した動きが活発になり
つつある様子がニュースを通じ、知り得る様になって
来ています。この動きが更に活発になれば良いなと
思います。
ワインは農作物。だから、ヴィンテージ・ヴァリエーション
があります。品質を保つ為に、1本の樹から収穫出来る
ブドウの量に限りがあります。全て自然、テロワールに
支配され、それに逆らう事は出来ません。
大切な地球、自然の恵みから生まれるワイン。そんな
ワインを飲む時、ただ酔うだけでなく、一緒に食べる
食べ物も含め、一瞬でも良いから地球、自然へ思いを
馳せる。ワインを楽しむ私達に出来るとても大切な事
の様に感じます。