2010年11月9日火曜日

黒から白



ブドウには果皮の色の違いで
大きく2種類に分けられます。
黒みを帯びた紫色などの色を
した果皮のブドウを黒ブドウ。
黄色や緑色をした果皮ならば
白ブドウ。と言う具合。
ワインは黒ブドウと白ブドウを
使い分けて、白、ロゼ、赤を
造ります。
黒ブドウから造られるのは、白
ロゼ、赤どれでしょうか?
正解は全てです。果皮の色素
を果汁にたくさん移し、果汁を
赤にすれば赤ワイン、少しだけ
移し、ピンク色にすればロゼに
なります。



では、黒ブドウから白ワインが出来るでしょうか?
出来るのです。皮をむくと果実の色は白ぽいですね。
巨峰を想像してみて下さい。果皮の色素を使わなければ、
白ワインになります。ただし、黒ブドウから造った白ワイン
だけあって、軽いコク(渋味成分)を感じます。ですから、
白ワインがすっきりし過ぎていてイヤと言う方には、黒から
造った白(ブラン・ド・ノワ)がお勧め。
スパークリングワインには、この製法で造ったものが多く、
ラヴェルにBlanc de Noirと見かけます。また、ドイツから
この手の発泡していないワインも多く輸入され、ちょっと
探せば買える様になって来ました。

当店でも常時、数種類販売しています。
写真のワインは、ドイツ、ラインヘッセン地方のワイン。
シュペートブルグンダー(ピノ・ノワのドイツ名)から造った
白ワインの辛口(Trocken/トロッケン)です。
Bretz 2007 Rheinhessen
Spatburgunder Blanc de Noir Trocken
3,150yen
ほんのりベージュがかった色合いがとても美しく、ベリー
果実のフルーツ感が瑞々しく広がる優美な酒質をして
います。余韻には、やはりピノのワインですね。動物ぽさ
も感じます。