2025年7月13日日曜日

間もなく土用の丑の日(一の丑)です。

鰻の蒲焼は江戸時代からあった様ですが、その頃、ワイン
はありませんでした。鰻は魚の中でワインと最も調和する
魚と言え、ワインと共に鰻の料理を食す事のできる現代の
私達はとても幸せです。
鰻をどの様に調理するかで相棒となるワインは変わります
が、間もなくやって来る土用の丑の日に多くの人が味わう
蒲焼なら相棒ワインは迷う事なく赤ワイン。魚料理ですが
相棒ワインは白ワインじゃないです。
鰻は脂肪分が多く、血合いぽさと鉄分ぽさを感じる味わい
深さがあります。脂肪分は赤ワインの渋味成分と好相性で、
血合いぽさと鉄分ぽさは赤ワイン(時にロゼワインも)の
持つフレーヴァーと良く調和します。
また、蒲焼の味わいを創り出すたれは醤油ベースで、長い
時間をかけ熟成され味わいに深みがあります。醤油や熟成
たれが備えているソトロンと言う芳香化合物は落ち着いた
酒質の赤ワインにも明確に感じる成分で、共通する要素は
同化し、緊密にリンクします。
この様な理由から鰻は魚ですが、世間一般に言われる魚の
料理に白ワインと言った事が通用しない典型です。ですが
鰻を白焼にするなら、相棒となり得る白ワインはあります。
それは別の機会に言及します。




*La Carraia 2022 Cabernet Sauvignon
 ラ・カッライア、カベルネ・ソーヴィニョン

飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
2,***円 
カベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインにはこの品種なら
ではの特徴、個性が必ずあります。それは食材や料理の
味付けを超越したフレーヴァーで、イメージするなら緑
です。
春の高原、新緑の森林、オレガノなどのハーブ、パセリ
などの香味野菜、そして緑色ぽくないですが、粉山椒に
代表される日本的な香辛料を思い浮かべて下さい。
それらを連想させるフレーヴァーが強弱はありますが、
カベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインを口に含んだ際に
必ず感じます。
食卓で共演する料理に同様のフレーヴァーを感じる事。
それがパーフェクトなマリアージュを奏でる為の不可欠
条件です。
鰻の蒲焼をこのワインとより完璧にマリアージュさせる
なら、いつもより多めに山椒を蒲焼に振りかけ、両者の
香りの同化を促して下さい。




*La Carraia 2023 Sangiovese
 ラ・カッライア、サンジョヴェーゼ
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
2,***円





カベルネ・ソーヴィニョンよりも渋味成分がドッシリと
備わり、そこに明確な鉄分ぽさを感じます。また余韻に
血合いぽさを感じる複雑なフレーヴァーが長く残ります。
こちらのワインも鰻の蒲焼に合わせ楽しめますが、山椒
を少なめにし、鰻の味わいをより強調させてあげるのが
良いでしょう。
また可能でしたら鰻の肝焼きを入手し、こちらのワイン
と一緒に楽しんで下さい。肝とワインの持つ味わい深さ
が緊密に調和します。




吉野家の鰻の蒲焼は予想以上に美味です。山椒が2袋まで
もらえます。絶品です。蒲焼にタップリ振りかけ、風味を
増して食すのがお勧めです。
安定感なら鰻の成瀬。折角ですから竹以上を食して下さい。
時間指定でTo goし、速攻で帰宅、食すのが良です。冷める
と硬くなりやすいので。
当店の近隣でワインに合わせ楽しむ鰻の蒲焼を調達するの
ならどちらかが良いでしょう。





WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
    
*釣り銭不足を防ぐ為、5,000円以下の決済の際の
     10,000円札での支払いはご遠慮下さい。

入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
       
*店内の密回避、接客の際の動線確保の為、
        先客が店内にいる際は店外でお待ち下さい。
2023年の元旦に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
不自由になって3年目になりました。時間の経過は早いです。
色々な治療をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺
の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入
で感染症を患う可能性があります。
またこの右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染
し、体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性
が大です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。