住み辛い、生き辛い世の中になりました。それは私達、人間
だけではありません。命あるもの全てです。自然環境は激変
し、四季が不明瞭になり、ひとたび災害が発生すれば甚大な
被害が出る。異常です。
庶民の魚だった鰯は高級魚になりました。秋刀魚もそうです。
本鮪などもう手が出ません。天然OOを手に入れるには情熱と
思い切った出費が必要です。様々な分野で価格が沸騰し、人
が手を加え、創り(造り、作り)出したものはかつての数倍
の物価になりました。厳しいです。
そんな中、今年は秋刀魚が豊漁との事。価格も抑えられ、今
シーズンは何度も口にできそうです。刺身、塩焼き、炊込み
ご飯、竜田揚げ、色々な味わい方がありますが、新鮮ならば
やはり刺身で旬を楽しみたいものです。
今日は秋刀魚の刺身の生臭さを引き出さず、血合いのヒント、
鉄分ぽさを嫌みに感じさせず、一緒に口にするとナチュラル
な旨味を引き立ててくれるワインを1種類紹介します。
世間一般では魚には白ですから、秋刀魚をどの様に食べても
一緒に飲むのは白ワインとなるでしょう。しかし、それでは
ダメです。秋刀魚の磯の風味(生臭さ)が強調されてしまい
ます。
秋刀魚を始めとし、鰯、鯖などの青魚は身のフレーヴァーが
フルーティーさが控えめで、渋味成分が十分にあり、野趣な
香味が余韻に残る赤ワインと実に良く調和します。
鉄分ぽさ、血合いのヒントに調和する要素が白ワインになく、
身の脂肪分(脂がシッカリある)がタンニン(苦味渋味成分)
と融合し、旨味を形成しますから、タンニンが基本的にない
白ワインは青魚の味わいに寄り添わないのです。
秋刀魚のある食卓で共演させたいのは、サンジョヴェーゼ /
Sangiovese、テンプラニージョ / Tempranilloなどで造った
赤ワインなのですが、赤ワイン的な要素が満載のロゼワイン
や今、話題のアンバーワイン(オレンジワイン)でも十分に
共演します。
そこで今が旬の秋刀魚の刺身に実際に合わせ、パーフェクト
と言っても過言でないマリアージュを奏でたオレンジワイン
を紹介します。
生魚に合わせるにはやはりフルーティーさが控えめである事
が必須です。フルーティーさは生々しさを強調させてしまう
からです。
海の幸のミネラリーさに調和できる様、ワインにミネラリー
さが必要です。また、秋刀魚の血合いっぽさ、腸に由来する
鉄分ぽさにも調和する様、ワインに赤ワイン的要素がある事
もマストです。
今日、紹介のオレンジワインはグラスから立ち昇る香りには
カリンのコンポートやドライ・マンゴー、屋台で売っている
りんご飴を思わせる甘いニュアンスがあるものの、口中では
それが控えめとなり、豊かなミネラリーさに支えられた辛口
のテイストに加え、タンニンを明確に感じ、目を閉じてこの
ワインを味わっていたならミディアムボディーの赤ワインと
勘違いしてしまう程の酒質をしています。
そして余韻にはドライな口当たりの鉄分ぽさが残り、甘さを
排した骨太な辛口の味わいがあり、秋刀魚のフレーヴァーに
寄り添いつつ、生々しさを増長させません。
刺身と言うと条件反射で醤油を付けて食べてしまうでしょう
が、今日、紹介のオレンジワインにより緊密にリンクさせる
のなら、醤油ではなく、塩を付けて食べる事をお勧めします。
秋刀魚のミネラリーさ、塩のミネラリーさ、オレンジワイン
のミネラリーさが調和します。
飲み頃温度:11~14度。
<ミディアムボディーの赤ワインを彷彿させる辛口>
2,***円
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
1年半以上経ちました。時間の経過は早いです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
この右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染し、
体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性が大
です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。