Symphony/シンフォニー。辞書に依れば、「色々の異なった
要素が交じり合って、ある効果を生み出している例え。」と
あります。ワインで言えば、いくつかの品種がブレンドされ
それぞれの品種の良さが遺憾なく発揮され、バランスの良い
ハーモニーがある。と言った感じでしょう。
今日、紹介のワインは白ワイン。シンフォニーと言うブドウ
を主体に造りました。このシンフォニーはブドウ学者の権威
H.P.オルモ博士により生み出された交配品種です。
ブドウを交配し、新たな品種を生み出す理由は様々ですが、
シンフォニーの場合、温暖な気候風土に適応しつつ、酸味を
失わず、清楚なアロマが美しく備わったワインを誕生させる
事を主目的としています。
それを裏付ける様に温暖な気候風土に適応するグルナッシュ
・ブランが片親に、ワインになった時にエレガントなアロマ
を広げるマスカット・オブ・アレキサンドリアがもう一方の
親になっています。
シンフォニーから誕生するワインは白。軽やかで、ピュアな
果実味がエレガントに広がり、多くのワインがナチュラルな
甘味を備え、チャーミングな酒質をしています。食事に入る
前のスターターとして、食後のリラックス・タイムのお供に。
そんな役割も果たします。
今日、紹介のワインはそのシンフォニーを主体に造った缶入
ワインです。375㎖の飲み切りサイズですから、様々なTPO
で活躍するでしょう。
この缶ワインのシンフォニーはシンフォニーだけによるもの
ではありません。補助品種のオレンジ・マスカットに由来の
アロマ、ヴィオニエに由来のしなやかさ、それらが融合した
結果のシンフォニーです。
オレンジ・マスカットはアメリカ合衆国カリフォルニア州の
ある地域に根差した希少な品種で、名前の通り、オレンジを
イメージするフレーヴァー(ゼリーやマーマレードなど)に
満ちたワインを誕生させます。
ヴィオニエはフランスのローヌ地方にオリジンがあり、今は
多くの産地で栽培され、造り方により多様なスタイルがあり
ますが、何れのワインもキメの細やかな口当たりをしている
事が特徴です。
つまり、これら3品種が創るシンフォニーはチャーミングさ、
華やかなアロマとしなやかさによるもので、飲めば缶の中に
満ちているそのシンフォニーを大いに感じる事でしょう。
シッカリ冷やして、あなたのお気に入りのシチュエーション
で楽しんで下さい。
オブセッション、シンフォニー 缶入り
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、わずかに辛口>
700円
シンフォニーなワインですので、そのシンフォニーを崩す事
なく、ワイン単体で楽しむのがベターでしょうが、もし何か
を共演させるのなら、優しく、淡い味わいの食べ物がお勧め
です。
太田市八幡町にあるフローエス・ゲグルンツェ、マイスター
佐藤の「リオナ」はお勧めの一品です。この様な感じのもの
を合わせて下さい。