ワインに季節(旬)があるのか。それは考え方次第ですが、
こうも暑いと口中に涼をもたらすヒンヤリとした白ワイン
がこの季節の旬なのかなぁと思います。
小布施ワイナリーから4種類のワインが届きました。全て
白です。ソッガ・ペース・エ・フィスの2種類は原料葡萄
は違いますが類似する酒質で、ドメーヌ・ソッガの2種類
も原料葡萄が違いますが類似しています。お勧めの相棒と
共にお勧めのやり方で心行くまでお楽しみ下さい。
「Sogga Pere et Fils」 U三千円
とした酒質で、メントールを感じる清々しさが両方に共通
しています。白ワインとして最も軽快で、爽快なタイプに
大別できます。
ソッガ・ペール・エ・フィス、ソーヴィニョン・ブラン
フレッシュなハーブ、レモンやライムを感じる香りがあり
清涼感に溢れています。味わうと香り同様の爽快さに満ち、
ピュアなフルーツのジューシーな優しさとミンティーさ、
ミネラリーさが織り成す涼しさいっぱいのワインです。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな、やや辛口>
このワインの相棒:白身魚のカルパッチョ、ポン酢仕立て。
ホタテのフライをライム塩で。
ソッガ・ペール・エ・フィス、シャルドネ
香りも味わいも第一印象は柔和で、華やかです。白い果肉
のフルーツ、白い花、マシュマロなど白のイメージがある
清楚なワインです。
しかし、ワインの本質は内在されていて、ジワジワと湧き
上がる骨太なミネラリーさは華やかなニュアンスを一変し、
一点の曇りもないまでのクリーンなシャープさを創り上げ
ます。そこに甘味を排した力強い辛さが生まれ、涼を感じ
ます。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
このワインの相棒:鶏モモ肉の塩焼きに柚子胡椒を添えて。
白身魚やホタテのカルパッチョ、EXV
オリーヴオイル仕立て。
引き締まった口当たりが中心にあるものの、コンポートを
思わせるリッチな果実味がそれらを包み込み、アルコール
のヴォリュームと相乗し、ふくよかな厚みある酒質を造り
上げています。
ドメーヌ・ソッガ、サンク・セパージュ
黄色いフルーツ、特にカリン、黄リンゴ、黄桃を思わせる
香りがコンポートの様に華やかに備わります。そこに内在
している豊かなミネラリーさがメリハリを添え、甘い印象
が包み込まれ、極めて辛口のテイストが口中にシャープに
広がります。
果実味、ミネラリーさ、アルコールのヴォリュームが一体
となって創られるふくらみにオイリーさ、和みが伴い洗練
された深みを飲み手に伝えます。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
このワインの相棒:ヴィナー・シュニッツェル。
白身魚のソテー、ホワイトソース添え。
ソメーヌ・ソッガ、シャルドネ
黄色いフルーツ、特にルビーグレープフルーツ、黄リンゴ、
黄桃を思わせる香りがコンポート的に広がります。ハニー
&フローラルさもあり、優雅で、リッチな印象を持ちます。
一方で味わいは豊かで、力強いミネラリーさが核となり、
甘いニュアンスを完全に覆い隠し、極めて辛口のテイスト
を創ります。
華やかなアロマ、骨太なミネラリーさ、ドッシリした厚み
が織り成す豊潤な味わいを飲み手に伝えます。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある、やや辛口>
このワインの相棒:ヴィナー・シュニッツェルにレモン。
鶏軟骨の塩焼き。