2024年6月19日水曜日

通常は赤でOKなのですが...。

ワインに合わせ、大いに楽しめる料理には「カレー」もあり
ます。日本のオリジナルと言える野菜がたくさん入っている
カレーも、スパイスの豊かなフレーヴァーが漂うカレーも、
どんなカレーでもワインの相棒です。
カレーにワインを共演させる場合、通常は赤ワインがベター
いや、ベストで、その理由はふんだんに使われている香辛料
の存在、食材の旨味がしっかり引き出されるまでじっくりと
煮込まれる事で生成される味わい深さを創る成分(ソトロン)
の存在が、赤ワインが備えている成分(渋味旨味)と密接に
結び付くからです。そして、熟成感ある赤ワインにはカレー
に感じるのと同様にソトロンを感じるからです。ですので、
カレーを食べる時、ワインが飲みたくなったなら迷う事なく
赤ワインを用意すれば良いのです。
しかし、そうでない場合があります。例えば、バターの風味
を明確に感じるカレー、ココナッツ・ミルクの風味を明確に
感じるカレー、クリームをトッピングし食べるカレーなどは
スパイスの存在感、ソトロンの存在感が相対的に弱まります
ので、バターのフレーヴァーやミルキーなニュアンスがある
ワインがリンクし易くなります。
バターやミルキーぽさはワインの醸造過程で酸味の質が変化
する時にワインに備わり、専門用語でマロラクティック発酵
と言い、殆どの赤ワインに加え一部の白ワインとロゼワイン
がその過程を経ます。
マロラクティック発酵を経たワインの中でも白ワインに特に
顕著な特徴があり、溶かしバターのフレーヴァー、ミルクの
フレーヴァー、ピーナッツのフレーヴァーをハッキリ感じる
事です。その特徴が赤ワインではリンクしきれないカレーに
ピッタリ寄り添う要因になります。
通常は赤ワインでOKなカレー、でも、そうじゃないカレーに
なら、マロラクティック発酵を経て出来上がった白ワインを。
そんな白ワインとその白ワインにパーフェクトにマッチする
カレーを紹介します。




*17 Trees 2019 Chardonnay
 セヴンティーン・トゥリーズ、シャルドネ

飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
2,***円

相性の良いカレー:バターチキンカレー@吉野家
時々、変なカレーがありますが、吉野家のカレーのレヴェル
には驚かされます。今日紹介のバターチキンカレーもかなり
のレヴェル。このカレーをあるタイプの白ワインに合わせて
味わうのは至福の境地です。
クリーミーな舌触り、オイリーでバターリーなテイスト、鶏
が放つナッティーなフレーヴァー(普段、何気ない食べ方を
していると気付きませんが、加熱された鶏肉、特に皮、には
ピーナッツやカシューナッツを思わせるヒントがあります。)
は、マロラクティック発酵白ワインの相棒です。
ワインと料理、食べ物を調和させる場合、両者に共通の要素、
フレーヴァーが存在する事がマストです。多ければ多い程、
その調和の度合いは高まります。ですので、吉野家のバター
チキンカレーと今日紹介の白ワインを密にリンクさせるので
あれば、カレーはカレーライスにはせず、カレーだけを食べ、
ワインを飲み、両者をペアリングさせる。これで緊密な融合
をし、パーフェクトなマリアージュを創造します。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
1年半経ちました。時間の経過は早いものです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。