ハッキリと異なり、それぞれに美しさのある日本の四季。
これ程までに明確な四季のない国の人々に日本が愛される
訳はそこにあります。
しかし、そんな美しい四季がなくなりつつあります。自然
環境の変化、気候の変動は容赦ありません。年々、季節感
が薄らいで行くのを感じます。
文明の利器もそこに輪を掛けています。寒いけれど寒さを
感じさせない温かい空間を創り出せる。暑いけれど暑さを
感じさせない涼しい空間を創り出せる。今はそう言う時代
です。
小さい頃は冬にアイスを食べるなんてあり得ませんでした。
冬でもないのに鍋料理を食べるなんてあり得ませんでした。
それが今では冬でもアイスを食べますし、夏でもおでんを
食べたりもします。
古き良き時代を懐かしむのは人の性ですが、変化に対応し
楽しみの幅を広げて行く方が良いでしょう。ワインの世界
も刻々と変化しています。ブドウ畑でも、ブドウ栽培でも、
ワイン醸造でも、ワインの消費形態も。
今は初夏、昔ならあり得なかった冬でもない今の時期に鍋
料理。そんな料理を楽しむ食卓。だから探してみました。
そして見つけました。「餅入り巾着に合わせ楽しむワイン」
を。部屋を涼しくし、熱々の餅入り巾着を冷えたワインと
共に楽しむ。是非、やってみて下さい。
トッレゼッラ、ピノ・グリージョ、ロゼ
飲み頃温度:8~10度。
<しなやかな口当たりに和みを感じるやや辛口>
1,***円
をしたブドウの総称)で造ったワインは多くの場合、丸み
柔和さ、しなやかさ、なめらかさ、優雅さを感じ、和みの
ある口当たりをしています。
グリ品種(ピノ・グリージョ)で造ったトッレゼッラ2022
のロゼも例外ではなく、その様な酒質をしています。この
しなやかさがヒガシマル醤油うどんスープで炊いた餅入り
巾着、他にも竹輪やはんぺんなどの優しく、淡い味わいに
とても良く寄り添います。
両者をマリアージュさせるなら、辛子や七味を加え、巾着
の味わいを強くする事は厳禁です。うどんスープの淡く、
上品な味わいが加わった餅入り巾着をワインに融合させて
下さい。