2024年1月17日水曜日

次の東欧はブルガリア

東欧にはワイン造りの長い歴史がありながら、あたかも西欧
がワインの本場、ワイン造りの本家であるかの様に思われて
しまっている現実。きっと悔しい思いをしていたに違いあり
ません。
それももう過去の話。ルーマニア、ハンガリーのワイン市場
での復権。世界最古のワイン産地であるジョージアの再認識、
抜群のコスト・パフォーマンスがあるモルドヴァ・ワインの
マーケットでの大旋風などなど。世界のワイン市場での東欧
諸国の存在は全く無視できないものとなっています。
東欧から世界のワイン・マーケットを騒がせる次の生産国は
どこだ。チェコとポーランドに注目しているのですが、実は
チェコには行った事がなく、ポーランドはワルシャワに少々
滞在した程度。当店のポリシーは実際に訪問したワイナリー
のワインorトレード・ショーなどで会った事のある造り手の
ワインを販売する。としていますので、チェコとポーランド
は除外。
それではどこ?今、最も注目しているのはブルガリア。北に
ルーマニア、南にギリシャ、東にトルコと言った位置関係。
ワイン造り、誕生するワインが高い評価を勝ち得ている国々
です。そんな国に囲まれているのですから、ワイン用ブドウ
を育む環境は抜群に良いはず。良質のワインは畑で(良質の
ブドウから)誕生すると言われていますから。
今までもブルガリアのワインを時々、販売していましたが、
この度、販売開始をしたのは今までのワインよりも高額品。
しかし、恐ろしいまでの品質で、そこまで支払っても後悔を
しない。そこまで払ってもゲットする価値のあるワインです。
白ワインは、ロゼも赤も造る事の出来る果皮が紫色のブドウ
(黒ブドウ)で造ったブラン・ドゥ・ノワ / Blanc de Noir。
ロゼワインと赤ワインは、ハンガリーが故郷とされ、東欧で
広く栽培されているローカル品種、ガムザ / Gamzaで造って
あります。
今日、紹介のワイン達の造り手はボロヴィッツァ/Borovitza。
世界のワイン・マーケットでブルガリアの名声を広めている
中心的な存在です。
白ワインは525本、ロゼワインは960本の生産とラベル
記載されています。そんな少量生産のワインを販売できる事
は奇跡。しかもワインの品質はアウト・スタンディングなの
ですから、皆様、それらを飲まないと言う選択肢などないの
では?お勧めの料理と共に是非、味わい尽くして頂きたいと
思います。

 



*Blanc de Noir 2022 / ブラン・ドゥ・ノワ(白ワイン)
相性の良い料理:僅かな脂肪分を含む素材、オリーヴオイル
        やバターを使用した料理。
        チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
3,***円
黒ブドウ、ピノ・ノワ/Pinot Noirの果皮の色素を使わないで
造った白ワイン。白ワインでありながら、白ブドウで造った
白ワインと決定的に異なるのは柔和さと味わいの深み。白湯
の様なトロリとした味わいのふくらみを感じるワインです。




鶏のクリーム煮、鶏の水炊き(鶏の旨味の出たスープの味で)
クリーム・コロッケ(塩で食すか、具のクリームの味わいで)
などと一緒に楽しめます。




*Gamza Rose 2022 / ガムザ・ロゼ(ロゼワイン)
相性の良い料理:酸味の効いた軽い味付けの料理。
        チーズなら、シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
3,***円
初め渋味成分(タンニン)の存在が赤ワインを思わせるが、
ワインが空気に触れるに従い、赤い小粒のフルーツのヒント
とその酸味の広がりがあり、赤ワインを思わせる野趣さより
フルーツのピュアさ、優雅さから白ワインを思わせる軽快さ
へと移り変わります。美しい酸味の主張がとても快活です。




ピッツァ・マルゲリータ、トマトスープのロール・キャベツ
などと一緒に楽しめます。




*Gamza 2018 / ガムザ(赤ワイン)
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
        チーズなら、パルミジャーノ、チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
2,***円
ガムザからは多様な赤ワインが誕生します。タンニンの重厚
な主張がある豊潤なタイプ。果実味の中に柔和に溶け込んだ
タンニンが優しく主張するタイプ。チャーミングな果実味と
活き活きとした酸味のハーモニーに軽快さ清々しさを感じる
タイプなど。
このガムザの赤ワインは果実味とタンニン、オーク樽からの
要素が密に融合し、華やかさ、優美さ、なめらかさ、和みを
感じます。




筑前煮、関東風おでん、里芋の煮転がしなどと一緒に楽しめ
ます。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
1年経ちました。時間の経過は早いものです。色々な治療を
しましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目が
閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入により感染症
を患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面でワインに
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。