今年も素晴らしいワイン達を届けてくれました。2023年最終
入荷はドメーヌ・ソッガ/Domaine Soggaの赤ワインが2種類
です。共に複数のブドウで造ってあります。
どちらのワインも裏ラベルの曽我さんのコメントに「ほんのり
リダクションがあります。」とあります。言っている程、片方
には感じませんが、もう片方には明確にそれがあり、気になる
人が間違いなくいるでしょう。
リダクションとは還元的な状態を指し、一瞬、熟成感と思って
しまいがちですが、外観の色合い、色調を見れば、その熟成感
は本来、ないものと考えられます。
どの様に感じるのかと言いますと、ワインのエッジ(縁)に紫
の色調が残っているのに、香りに皮革、ソテーした茸、茹でた
動物赤身肉、湿った土など、熟成したワインに感じるブーケと
言われるニュアンスがあり、エッジに紫色が残っているワイン
が若い状態の時には本来、ないのです。
但し、近年、ワインに複雑さを添える目的でブレタノマイセス
(一種の菌で、発酵の際にワインに複雑味、熟成感を付ける。)
を人為的に加えるワイン・メーカーがいます。
ブレタノマイセスは意図的に加えられ、コントロール下にあり
その働きが想定範囲内にあるなら有益なのですが、意図しない
所で落下菌としてワインに入ってしまった場合、そのワインは
とても厄介なフレーヴァーを備えてしまい、商品としての価値
は0になってしまいます。
曽我さんが指摘しているリダクションで発生するフレーヴァー
とブレタノマイセスで発生するフレーヴァー(ブレティーな、
ブレットなと表現しますが)は紙一重で、ブラインドで2種類
をテイスティングし、シートにコメントを書きましたが、片方
にワインのコメントにはブレティーとあります。
ブレティーではあっても、それがレヴェル1なのかMaxなのか。
飲み手の許容範囲内のブレティーならそれは複雑味として処理
されますので問題ないですし、現にブレタノマイセスを意図的
に加える造り手もいますので。
片方のワインのそのブレティーさですが、恐らく多くの人は気
にならないレヴェルと思います。曽我さんがアドヴァイスする
様にデカンタージュすれば解消しますし、グラスの中で空気に
十分に接触するだけでも和らぎます。
また、きのこ汁、里芋の煮転がし、ごぼうの天ぷらなど大地の
味わいを感じる食材を使った料理、ベーコンやソーセージなど
の動物肉の加工品を使った料理と合わせてあげれば、ワインの
フレーヴァーが料理と同化し、心地良く楽しめます。
ドメーヌ・ソッガ 2021 カベルネ・フラン 他2品種
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら、パルミジャーノ、チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<シルキーな優美さあるミディアムボディー>
ラナルシ 2021 3品種のブレンド
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある
料理。チーズなら、ブリー。
飲み頃温度:19度。
<シルキーな滑らかさのあるミディアム~フルボディー>
・小布施ワイナリーのワインは在庫のある限り、必要な本数を
お買い求め頂けます。
・小布施ワイナリーの商品の販売価格は店内で確認して下さい。
予定の方!!今日、紹介の赤ワインは良き相棒となります。
鴨せいろならラナルシ、きのこ汁ならカベルネ・フランが
お勧めです。
WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。この
麻痺の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の
侵入により感染症を患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面でワインに
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。