2023年11月4日土曜日

2種類のソーヴィニョンで?

「Sauvignon Sauvignon / ソーヴィニョン・ソーヴィニョン」
と言う興味深い名前のワインが届きました。ソーヴィニョン
とはブドウ品種名ですが、ソーヴィニョン・ソーヴィニョン
だけではそのワインが白なのか、ロゼなのか、赤なのかは誰
にも判りません。全ての可能性があるからです。
それは白ワインを造るSauvignon Blanc / ソーヴィニョン・
ブランと言う品種を始めとするいくつかのソーヴィニョン種
(白ブドウ)があり、果皮の色素をどの様に処理するかで白
もロゼも赤も造る事のできるCabernet Sauvignon / カベルネ
・ソーヴィニョン(黒ブドウ)などがあるからです。
今日、紹介するソーヴィニョン・ソーヴィニョンは白ワイン。
それではどの品種で造った白ワインなのでしょうか。品種名
を2度繰り返していますので、2つのソーヴィニョンを使い
造った白ワインなのではと推測できます。



2種類の白ブドウで造ったのでしょうか。2種類の黒ブドウ
で造ったのでしょうか。それとも白ブドウと黒ブドウを両方
使い造った白ワインなのでしょうか。
答えは、果皮が緑色のソーヴィニョン・ブラン(白ブドウ)
と果皮が深い紫色のカベルネ・ソーヴィニョン(黒ブドウ)
で造ってあります。既に言及した様に黒ブドウはその果皮の
色素を果汁に移さずに発酵させれば、ロゼワインや赤ワイン
にならず、白ワインになります。
白ブドウで造った白ワインと黒ブドウで(も使い)造った白
ワインの相違は味わいに現れます。その相違は時に明確に、
時に微妙であったりしますが、白ブドウで造った白ワインに
感じない丸み、膨らみ、コクが黒ブドウからもたらされます。
例えば今日、紹介のワインでは抜栓直後や1日目には爽快さ
が引き立ち、味わう程にリフレッシュさせられます。しかし
抜栓後2日目になると果実味の凝縮、口当たりの落ち着きが
現れ、絹の様な滑らかさ、軽いタッチの渋味(タンニン)を
感じる様になります。その変化はとても面白いので、是非、
2日間、もしくはそれ以上の時間をかけ、味わって頂きたい
と思います。




*Budureasca 2022 Sauvignon Sauvignon
 ブドゥレアスカ2022ソーヴィニョン・ソーヴィニョン
2,***円

抜栓後1日目なら
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな
味わいの料理。チーズなら、モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
気軽に楽しむのなら、その時の相棒は「ポリッピーしお味」。




抜栓後2日目なら
相性の良い料理:僅かな脂肪分を含む素材、オリーヴオイル
やバターを使用した料理。チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
気軽に楽しむ時のその相棒は「ポリッピー柚子こしょう味」。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。この
麻痺の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の
侵入により感染症を患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面でワインに
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫飛散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。