明日は何の日?今年は既に何度も何度もニュースで話題に
なっていますから多くの方がご存じでしょう。明日、17日
はフランスのA.O.C.(ワイン法で規定されたカテゴリー)
の2022年新酒、Nouveau / ヌーヴォーの発売開始日です。
日本ではBeaujolais / ボージョレがあまりにも有名過ぎて
他のヌーヴォーがあまり知られていないかもしれませんが、
白ワインのMuscadet Nouveau / ミュスカデ・ヌーヴォー
などもあります。
例年ですと当店はミュスカデ・ヌーヴォーも販売しますが、
今年は「燃料費の高騰」、「輸送保険料の高騰」、「東欧
の紛争による航路の変更」、更には「円安」など、輸入品
には複数の好ましくない要因が重なり、販売価格の大幅な
引き上げとなり、販売を断念しました。
ボージョレ地方のヌーヴォーも同様の状況で、いつもなら
10種類程を取り扱うのですが、今年はわずか3種類(昨年
と同価格、もしくはほぼ同価格で販売可能の)のみの販売
となります。
それでも妥協して選んだ3種類ではありませんから、自信
を持って皆様にお勧め致します。
原産地呼称ボージョレではなく、ワイン法でワン・ランク
上位に格付けされているBeaujolais Villages / ボージョレ
・ヴィラージュのヌーヴォーです。
ヴィラージュはボージョレ地方の北部に位置する39の村
が産地のワインで、一般的にボージョレよりもボージョレ
・ヴィラージュの方がハッキリした果実味があり、味わい
にリッチさ、深みがあります。
その違いはブドウが育まれる自然環境(ワインの世界では
テロワールと表現されますが)が優れていて、その結果、
より良質のブドウが誕生する事に起因しています。
ワインは畑で造られる。つまり、ブドウがワインの品質を
決定付けるのです。それを踏まえ、原産地呼称(ワインの
産地)はクラス分けされています。同じ生産者が造るなら
当然、ワイン法で格上に位置するワインの方が優れている
事になり、生産者が異なるとしても、一般論ですが、格上
に位置するヴィラージュの方が色々な点で優劣を語るなら
原産地呼称ボージョレには劣る事はないと言えます。
だから、ワイン専門店の当店は少々、販売価格が高くなる
としても、原産地呼称ボージョレのヌーヴォーではなく、
原産地呼称ボージョレ・ヴィラージュのヌーヴォーを販売
する。品質重視の当店のポリシーです。
色の濃いエリア(複数ありますが)がヴィラージュの産地
です。
*Domaine de la Madone 2022 Villages Nouveau
ドメーヌ・ドゥ・ラ・マドヌ、ヴィラージュ・ヌーヴォー
3,850円
*Chateau des Maladrets 2022 Villages Nouveau
シャトー・デ・マラドレ、ヴィラージュ・ヌーヴォー
4,400円
*Domaine des Duc 2022 Villages Primeur
ドメーヌ・デ・デュック、ヴィラージュ・プリムール
5,500円
(プリムールは、ヌーヴォーと同義のフランス語です。)
解禁日、17日(木)も通常通り14時の開店です。3種類と
種類も少ないですが、今年は入荷量も少なくなっています
ので、お買い求めはお早めに。
尚、完売の際はご容赦下さい。また予約、取り置きは一切
承れませんので、ご承知おき下さい。
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日
電話:0276-26-1226