ワインを飲む時、少々構え過ぎていませんか?きちんとした
料理を用意しなければならない。ナチュラル・チーズを用意
しなければならない。などと。
ワインには無数の多様性があり、ハッキリ言いますがワイン
に合わせられない食べ物はない。ワインが活躍できない状況
はない。と。
沢庵を食べる時にだってワイン。群馬名物の焼きまんじゅう
を食べる時にだってワイン。太田名物の焼きそばを食べる時
にだってワイン。いつでも、どこでもワインがあればその場
が華やぎ、至福のひと時が訪れます。
香港、中国本土、そして台湾に行った事がある人なら恐らく
馴染みのある「青ネギ入りのクラッカー」。パンデミックで
海外出張がままならないので、恋しくなって取り寄せちゃい
ました。このクラッカーとワインを一緒に楽しむ。地球上で
最も楽しい事の一つです。
このクラッカーのお供は2種類の白ワイン。インド発の初の
インターナショナル・ワイナリー、Sula Vineyards/スラ・
ヴィンヤーズが造りました。
亜熱帯の気候区分にあるインドであっても、スラの本拠地、
Nashik/ナシクはなぜか地中海性気候。その海抜600m程の
高地にブドウ畑が拓かれています。
欧州の著名なワイン産地と同じ気候と言う恵まれた自然環境
がインドであってもワイン用高貴品種の栽培、それらの品種
でワインを造る事を可能にしています。ワインの品質は現場
(ブドウ畑)で決まる。ですから、ナシクで高品質のワイン
が誕生しない事などないのです。
色々なものに言えますが、珍しさが先行してしまい、中身が
伴っていない事が多々あります。しかし、スラのワインには
そんな事は一切ありません。彼らのワインには飲み手の心を
打つ素晴らしさがあります。だから日本に輸入されて以来、
彼らのワインを当店で15年以上も販売し続けています。
の白ワインを紹介します。緑色のイメージを備えたワイン、
そして白色のイメージを備えたワインです。
前者はSauvignon Blanc/ソーヴィニョン・ブランで、後者
はChenin Blanc/シュナン・ブランで造ってあります。
ソーヴィニョン・ブランのワインと言えば、緑色の香味野菜
を思わせる香り、ハーブ、若草、若葉をイメージできる香り
を持っています。だから青ネギの風味にマッチします。
シュナン・ブランのワインと言えば、白い果肉の果実や白い
花を思わせる香りを持っています。緑色のイメージはそこに
ありません。それじゃ、青ネギ入りクラッカーには合わない
のでは?
ですので、合う様にクラッカーを変身させます。これをする
だけで、驚く程、青ネギ入りクラッカーとシュナン・ブラン
の白ワインが近づきます。
白をイメージするフレーヴァーがクラッカーにある緑の存在
を消してくれます。大根おろしをこんな風にクラッカーに。
これだけでクラッカーはソーヴィニョン・ブランの相棒から
シュナン・ブランの相棒へ。
白ワイン。これは普通に思いつくでしょう。でも赤ワインを
飲みたい。そんな時は水炊きにキムチを入れてあげる。これ
で水炊きは赤ワイン寄りに。こんな感じです。
牛肉や鴨肉のローストに山葵を添える。これも料理の相棒の
ワインをスイッチする方法です。そんな技を当店では数多く
発見していて、それを必要に応じてお客様に詳細にお知らせ
しています。ワイン専門店ですから当然ですね。
ワインの多様性を知って、料理、食べ物とのマリアージュの
無限の可能性を追求し、ハッピーなワイン・ライフを一緒に
楽しんで参りましょう。