2022年6月28日火曜日

それだけじゃダメなんです。

チョコレートのカカオ成分は赤ワインの渋味成分(タンニン)
と好相性です。ミルク・チョコレートならタンニンの少ない
ライトボディーの赤ワインでもOK。
チョコレートにベリー果実のペーストやジャムが入っていたり、
コンポートあるいは生の果実を添えてあるのならベリー果実を
思わせる果実味が明確に備わっている赤ワインがかなりの確率
でパーフェクトにマリアージュするでしょう。
また、アメリカン・オークの木樽で醸造を行った赤ワインには
チョコレートのフレーヴァーを始め、ココアやミルクを少々、
加えたコーヒーのフレーヴァー、更にトロリとした粘性のある
口当たりが備わり、ショコラ・フォンダンの様なケーキの相棒
として最適です。



それでは近年、広まったカカオの含有が高濃度のチョコレート
ならば、どんなワインがナイスなカップルになるでしょうか。
ホワイトチョコレートではなく、色が黒いチョコレートなら、
そこには間違いなく赤ワインと調和する要素が満載です。です
のでカカオ成分がタップリ詰まったチョコレートにも赤ワイン
を合わせ楽しみます。
カカオの成分の含有率が高いチョコレートを食べた時、一般的
なチョコレートと決定的に異なるのは口の中に熱さ、スパイス
を思わせるホットな刺激、口中を引き締めるシャープさがある
事です。そこがポイントです。



赤ワインならどんな赤ワインでも悪くなはいなと言った感じの
ハーモニーを奏でるでしょうが、それが良いね。最高だ。完璧
なんじゃない。と言ったレヴェルでのマリアージュにまで引き
上げるのならば、赤ワインに更にある特徴が備わっている必要
があります。
それはカルドさ(caldo)。飲んだ時、余韻にカッと熱さを残す
と言った程のイタリア語で、イタリア北部のピエモンテ州産の
赤ワインに真にその様な形容が相応しいものがあります。
その赤ワインは「Barbera/バルベーラ」と言うブドウで造られ、
いくつかの原産地呼称(簡単に言えばワイン名)があり、その
代表格となるワインはBarbera d’Asti/バルベーラ・ダスティに
なるでしょう。
カルドな味わいのあるカカオ純度の高いチョコレートには、単
に赤ワインをペアリングさせるだけでなくカルドなワインを。
カルドな赤ワインなら当店に複数あります。
Barbera del Monferrato/バルベーラ・デル・モンフェッラート、
Barbera d’Alba/バルベーラ・ダルバ、バルベーラ・ダスティ等
2,200円からあります。