2022年5月29日日曜日

月一でやります。コールされたのはこのワイン。

パンデミックになって何が辛いか。海外のワイン産地を訪ね、
仲間や未知のワインに出会ない事。それもそうですが、現地に
行き、ご当地の名物料理を味わえない事。これはかなり辛いと
言えます。
行けば良いじゃない。そう言われるかもしれませんが、感染に
因って、後遺症が出ますとワインに対するセンサーが働かず、
廃業の道を選ばざるを得ず、死活問題ですから、それを可能な
限り回避する為、マスク未着用の他者が側にいる環境でマスク
を外したくない訳です。
そんな状況ですが、世の中、便利になったものです。わざわざ
行かなくてもご当地料理を現地で食すのと遜色ないレヴェルで
味わえるのですから。
豚骨ラーメンは好きですか?ヌードル・パーソンですから当然
豚骨ラーメンも好きなのですが、時にそのフレーヴァーが洗練
されていなく、食欲を削がれて嫌気が差す事があります。
フレーヴァーが濃いのと、深みがあるのとは全く別物で、例え
それが豚骨ラーメンであっても例外ではありません。
コッテリ系ラーメンの代表格の様な扱いで、ただ濃ければ良い
と言った感があるとも言える豚骨ラーメンですが、そんな豚骨
ラーメンに限って味わいが平板で深みがない事がしばしばです。
出汁が効いていなく、味噌の風味しかしない味噌汁の様です。
ワインもですが、料理も濃いのが良いのではなく、奥深い味の
広がりがある。それが良なのではないでしょうか。
博多純情らーめんShinShinをご存じですか?これ程まで美しい
豚骨スープがあるのかと驚かされる異次元のラーメンを食す事
ができる店です。
用がなくても、ShinShinのラーメンを食べるだけの為に現地に
行く価値がある程で、このパンデミックの前には実際にそれを
していたのです。でも、もう3年超していないな。廃業したく
ないから。





残念。と思いきや、実はShinShinのラーメンを家庭で楽しめる
のです。それも熱湯を注ぐだけで。チョコレートにもワイン。
漬物にもワイン。スープにもワイン。ですから当然、ラーメン
にだってワインを合わせ楽しむのです。




ShinShinの豚骨らーめんは、繊細で深みのあるスープ、小麦の
味わいが生きた細麺、青ネギとキクラゲの風味のアクセントが
調和し、上品な美しさを感じます。ラーメンに美を感じる事が
あるなんて。でも本当にそのフレーヴァーは美しいのです。
その美しさを引き立てるワインはどれだ。繊細、上品、優美さ
がキー・ワードです。そして、豚骨から来るゼラチン質の粘性、
ブドウの果皮(蝋質)や柑橘果実の内皮に感じるオブラートの
様なニュアンスを備えたスープ、青ネギやキクラゲがもたらす
爽やかなヒント。それらをワインにも求めます。
そんなリクエストに合致しするShinShin 博多純情らーめんが
コールするワインがこちら!!





*La Barbacoa 2020 Verdejo
 ラ・バルバコア、ヴェルデホ

飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
1,650円
多くの場合、ヴェルデホの白ワインにはミントを思わせる爽快
さがあり、カプセル薬剤を口に入れた時に感じるあのビニール
ぽいニュアンスもあります。前者は青ネギやキクラゲと、後者
が豚骨由来のフレーヴァーとリンクする事でらーめんとワイン
が同じ方向を向き、両者のマリアージュが創造されます。
カップ麺にだってワインを。ワインの多様性に不可能などあり
ません。是非、お試し下さい。