今は4月の上旬。何かが終わろうとしています。桜?いやいや
「幻の」と形容できる驚愕の品質の日本酒 from 小布施です。
残す所、あと2種類。その内、1種類が届きました。
当店は酒屋ではないのでビール、発泡酒、焼酎、ウイスキー、
ブランデーなどは販売しませんが、日本酒だけは(販売する
価値があると判断したならですが)販売しています。
それは、尊敬して止まない曽我彰彦が密かに造り上げるSake。
日本で唯一、世界基準のワインを造り出すワイン・メーカーで
あると同時に、最高峰の日本酒を誕生させる醸造家です。
日本酒、ワインなど原料となる物質を酵母の働きでアルコール
飲料に変化させたものを総称し、醸造酒と言います。醸造酒は
原料となった物質の性質をストレートに反映(表現)した飲料
で、それを味わった時に原料が育まれた自然環境や背景などを
(ワインの世界ではテロワール/地味と言いますが)イメージ
できるアルコール飲料です。
但し、醸造酒なら全てに地味を感じるのかと言えば、そうでは
ないと言わざるを得ず、だから、当店が限られた日本酒だけを
販売する事になる訳です。もちろん、ワインも。
日本酒の主原料は米ですが、それ以上に仕込み水の占める割合
が多く、残念ながら原料米の個性を反映したアルコール飲料に
仕上がるとは言えません。
しかも近年の高精米歩合(30%、18%や7%など)を競い合う
様な傾向では”地味”など感じるはずもなく、日本酒業界が自分
で自分の首を絞めている様なものです。
そんな近年の傾向に嫌気がさしていますから、曽我さんが造る
ナチュラルな(米を精米し過ぎないで地味をストレートに表現)
Sakeは当店が販売するべきと思っています。
日本酒(正確には日本酒もどき)を日頃から飲んでいるあなた。
酵母の違い、原料米の出所の違いで酒質が明確に異なると言う
事を知っていますか。
ラベルが違うからフレーヴァーが違う様に思えてしまっている
事実に気付いていますか。私達は物事を感じる時、視覚で85%
の情報を理解し、15%を嗅覚、味覚、触覚で感じ取っています。
ですがその15%の領域は実に曖昧、いい加減で、理解した85%
により影響を受け、正しい判断ができなくなっています。
例えば同じ日本酒が全く外観の異なる容器に入っていて、それ
を味わった時、同時に比較していてさえ、同じ日本酒であると
判断できない事が頻発します。そんな事などないだろうと思う
かもしれませんが、85%の視覚情報に洗脳され、15%の正しい
判断をする為の機能が不全になってしまうのです。
しかしながら、本当に異なる物事は、確実にその違いを感じる、
感じ取れるはずです。だって本当に違うのですから。ワインで
ごく当たり前の地味、これを日本酒でも。
曽我さんが米の声を聴き、その声に真摯に応え、ナチュラルに
醸した結果、誕生したSake。完璧に地味を表現していました。
そして再び地味を感じるSakeの到着です。
する為、最小限の精米(精米歩合70%)に止め、その名の通り
自然に、ナチュラル(フランス語でナチュレル)に造り上げた
逸品です。
穏やかな香りでしなやかな口当たり、口中で溶け消え、身体に
染み入って行く様な品位ある優雅さがあります。何も突出せず、
何も不足せず。その香味は実に奥ゆかしいものがあります。
今回入荷は田幸で、来週は天神原(精米歩合70%のRiz a Sake
Naturel)が来ます。それぞれを単独で味わい尽くすのも良し、
天神原を入手してから飲み比べるのも良し。あなたなりの方法
でナチュラルな地味を味わい尽くしてみて下さい。
*Riz a Sake Naturel 2021 (田幸)
飲み頃温度:8~10度。
<美しいしなやかさに満ちた、わずかに辛口>
抜栓直後からその優雅さ、優美さ全開のフレーヴァーを楽しめ
ます。抜栓当日に飲み切る事がベターですが、2日目までなら
素晴らしさを保ちます。
リ・ア・サケ・ナチュレル2021田幸は、明日9日(土)14時に
販売を開始致します。750㎖と1,500㎖があります。本数制限
ありでの販売となりますので、宜しくお願い致します。
・小布施ワイナリーの商品の予約はできません。
・小布施ワイナリーの商品の取り置きはできません。
・小布施ワイナリーの商品は店内での販売のみです。
落ち着いた、淡くも深みのある味わい、明確にあるフルーツ・
フレーヴァーはマイスター佐藤@フローエス・ゲグルンツェの
生ハム、それ以上にリオナにベストですが、魚の練り食品にも
合うのではと推測し、3種類入りのこんな食べ物を試しに買い
ましたので、今晩、ペアリングしてみます。