2021年12月16日木曜日

KAN VAS feat. CLOVER

ひと昔前なら考えられなかった容器に入ったワインが市場に
流通しています。最近のトレンドは缶入り飲みきりサイズの
ワインです。その多くが250㎖で、普通のボトルの三分の一
の量です。白もロゼも赤もありますから、料理に合わせ複数
の缶を開ける事ができ、食卓が充実します。
その様にメリットがありますから、品質が伴ったワインなら
缶入りでも販売する準備ができていますので、何か良い商品
がないかと探していた所、顔も良し、品質も良し、販売価格
も良しと、三拍子揃った缶入りワインを発見しました。
ワインを見つけた後は、それをどの様に楽しむのが良いのか
を探る作業です。白ワインは大地の味わい(地味)に通じる
苦味、ロゼワインはハーブ香、フレッシュな酸味、軽やかな
渋味に、赤ワインは緑黄色野菜のヒントと渋味のハーモニー
に着目し、相性の良い料理、食べ物を探します。
缶入り小容量のワインですから持ち運びし易いですし、人気
の少ない安全な場所でブランチするのは今、するべき一つの
楽しみ方になるでしょうから、それに合わせ、野外でも食べ
易いものが良いと思い、日頃、ランチでお世話になっている
当店の近所のパニーノの店、CLOVERの商品から選びます。
色々なパニーノがある中、今日紹介のワインに合わせ、2つ
のパニーノをチョイス。2つ共、その食べ方で2種類のワイン
を合わせ楽しむ事ができます。



ワインに合わせたいパニーノはスペシャル商品でメニューに
載っていません。一つは「大根と人参、チーズ」、もう一つ
は「芽キャベツとベーコンが主役で他にトマト、レタスなど」
が挟まったパニーノです。
CLOVERのパニーノの大きな特徴は使っている野菜の旨味が
半端なく豊かな事。CLOVER使用の野菜だけでサラダを作り
味わったなら、その満足度は∞でしょう。




「大根と人参、チーズ」のパニーノに合わせたいワインは白
とロゼ。大根の味わいには白がマッチし、人参とチーズとの
ハーモニーにロゼがマッチします。白とロゼを両方開栓し、
大根を食べた時には白を、人参を食べた時にはロゼをと言う
感じでペアリングしてあげると良いでしょう。
大根の大地の味わい(苦味のアクセント)が白ワインが持つ
原料ブドウ由来の地味(心地の良い苦味)と密にリンクし、
お互いの苦味が打ち消し合って和みを感じます。
人参のカロテン(ワインのタンニンに通じる苦味の成分)が
ロゼワインが持つ軽度のタンニン(渋味旨味の成分)と相乗
し、両者の甘味旨味を引き立てます。




「芽キャベツとベーコンが主役で他にトマト、レタスなど」
のパニーノに合わせたいワインはロゼと赤。このパニーノの
味わいにアクセントを添えているマスタードがワインを選ぶ
際のポイントです。
日本でお馴染みのマスタード(からし)とは全く別物の粒が
あり、ヴィネガーが効いたマスタードです。ディジョン産の
ものがとても有名で、口にした事のある方が多くいると思い
ます。
ヴィネガー由来の酸味がパニーノの味わいを構成している時、
一般的に酸味がロゼよりも控えめな赤は、ヴィネガーの味と
相乗し難いと言え、実際にヴィネガーの味のアクセントある
パニーノを食べ、赤を飲むとヴィネガーの酸味が鋭く口中に
広がり、ワインのタンニンと衝突し、心地の良くない苦味を
創り出してしまいます。




依って「芽キャベツとベーコンが主役で他にトマト、レタス
など」のパニーノに赤ワインを合わせ楽しむのなら、お願い
し、マスタード抜きにしてもらいましょう。
芽キャベツとレタスのハーブ様の香味、ベーコンの穏やかな
野趣さある味わいがロゼと赤のハーブ香、タンニンにマッチ
します。
ロゼ、赤共にGarnacha/ガルナチャと言う品種から造られて
いて、乾燥させたハーブ(ブーケガルニの様な)を思わせる
香りが特徴のワインです。赤ワインであっても少々冷やしめ
で、ハーブ香を引き立てるとこのパニーノとより良くリンク
します。



白、ロゼ、赤共に今だけ特別価格の660円でお買い求め頂け
ます。
白:飲み頃温度は11~14度。
ロゼ:飲み頃温度は11~14度。
赤:飲み頃温度は11~14度。
つまり、今の季節なら暖房の効いていない室内温度でOKです。
KAN VASと言う名の商品で、あなたのカンヴァス(食卓)に
至福のマリアージュを描いて下さい。