2021年12月28日火曜日

この方法で十分です。

ワインを飲む前に絶対にしなければならない事。それは栓を
抜く事。かつてはワインの栓と言えば、コルクだけでしたが、
今では多様化し、コルクでも天然ではなく、プラスチック製
やDiam/ディアムと言うハイテクのコルク、他にもガラス製
コルク(Vinoloc/ヴィノロック)があり、またスクリュー・
キャップなどもあります。
天然コルク、プラスチック製コルクの場合、問題が発生する
とすれば、それは開栓し難い事でしょうか。天然コルクなら
コルクが途中で折れてしまう。コルクが崩れてしまい、粉々
になって開けられない。プラスチック製コルクならコルクが
瓶にくっついていて動かない(抜けない)。と言った状態が
起こります。
プラスチック製コルクが瓶にくっついてしまうのは、ワイン
に含まれているエキス分が糊の様な役割を果たしてしまって
いるからで、固形化したエキス分を液状化してあげれば解決
しますので、強くはお勧めしませんが、瓶口(プラスチック
製コルクの部分)をぬるま湯で湯煎してあげれば抜ける様に
なります。
天然コルクはワインを密栓する為の道具として極めて優れて
いますが、時に不具合を起こし、抜栓が不可能であったり、
ワインに不快な香りを付けてしまう現象、いわゆるコルク臭
(ブショネ)を引き起こしてしまいます。それを回避する為、
プラスチック製コルクが使用される様になりました。
抜栓が不可能となるのは、コルク自体に問題がある事が多く、
温暖化でコルク樫が緩やかに成長できない事から木の組成が
思わしくなく、結果、コルクにした時、弾力性や耐久性など
本来はコルクの唯一無二の長所が欠けてしまう事で起こる訳
です。
コルクが途中で折れてしまい抜栓できない。コルクが崩れて
抜こうとすればする程、粉々になってしまい抜栓できない。
そんな状況を救ってくれる専用の道具があるにはありますが
いつ使うか判らない道具を予め買い揃えておく必要はないと
思いますので、抜栓できない時は思い切ってコルクを瓶内に
押し込んでしまいましょう。
もちろん、そうするとコルクの破片がワインに浮かんで飲む
気が失せると言われるのは承知です。抜けないのなら、押し
込むそれしか方法はないでしょう。
コルクの破片がワインに浮かんでいるなら、それを取り除き
飲めば良い訳で、悩むのなら、どう取り除くかだけでしょう。
10年以上の瓶熟成させたワインのコルクを抜く時、コルクの
耐久性が落ちている事が多々あり、コルクが砕けてしまい、
上手に抜栓できません。時に抜く事ができず、コルクを瓶内
に押し込まざるを得ない場合があります。



実は最近、その状況になり、ワインに多量の破片が浮かんで
しまいました。箸でひとつひとつ取り除く?時間がかかって
しまい、それはダメ。スプーンで抄い取る?グラスの内側に
付いた破片全てを綺麗に取り除けず、これもダメ。コーヒー
・フィルターで漉す?手元にないから、これもダメ。じゃあ
どうする?




身近にあるものでOK。ティッシュ・ペーパーがあるじゃない
ですか。グラスにティッシュをかぶせ、破れない様にそこに
ワインを静かに注ぐ。これ、初めてやりましたが、とっても
便利、良い方法です。
コルクを綺麗に抜栓できない事態は予告なく、やって来ます。
予期しない突然の出来事ですから、身近にあるもので対処し、
処理しなければなりません。だからティッシュ・ペーパーの
出番です。
ワインに浮かんだコルク片を取り除かなくてはならない事態
に遭遇した時、ティッシュ・ペーパーを使ってみて下さい。
コルク片だけでなく、パウダー状の粉も全部綺麗に取り除け
ます。熟成によってできたオリ(固形化したワインの成分)
でさえ。




こんな事を言うと邪道だとか、ワインの扱い方を知らない奴
だとか批判をする人が必ず登場します。批判をするのは自由
ですが、相手を見てから言った方が良いでしょう。恐らく、
そんな批判をする人より俺の方が技術も、能力も、知識も上
でしょうし、ワインを飲む事に楽しみを求めている消費者の
方と同じフィールドに立ち、ワインを気軽に、簡単に味わい
楽しめる様、構えないで接する事ができる様、配慮した結果
のやり方ですから。
参考までに言っておきますが、「第10回エンリケ航海王子賞
ソムリエコンテスト」の日本チャンピオンですが、批判して
いるあなたは何かタイトルを持ってます?
日頃から目に余る行動(消費者の立場に寄り添わず、自分は
ソムリエだとばかりに専門用語を並べ立て、高飛車な態度で
接客)をする業界人がいますので、警告の意味で敢えてそう
言及しました。




年末年始ですし、日本蕎麦、煮物など出汁の効いた醤油味の
お節などを食するでしょうから、そんな時は十分に熟成し、
落ち着いた味わいの赤ワインが活躍します。
1999ヴィンテージ、2000ヴィンテージの赤ワインを今なら
4,400~5,500円でお買い求め頂けます。是非、醤油ベース
の味わいとマリアージュさせ、お楽しみ頂きたいと思います。
オールド・ヴィンテージですのでコルクがもろくなっている
可能性があります。万が一、抜栓が上手く行かなかった時は
お勧めの方法で対処して頂ければノー・プロブレムです。



1999ヴィンテージ、2000ヴィンテージの赤ワインがこちら。
*Ch.Vieux Robin Reserve  1999 Medoc
シャトー・ヴィユー・ロバン1999メドック

相性の良い料理:肉厚しいたけの炭火焼。
        レヴァー・ソテー。など
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
5,500円
*Ch. Dudon Cuvee Jean Baptiste Dudon
2000 Premier Cotes de Bordeaux
シャトー・デュドン、キュヴェ・ジャン・バプティストゥ・デュドン
 プルミエ・コート・ドゥ・ボルドー

相性の良い料理:牛肉とごぼうの炊き合わせ。
        ビーフハンバーグ和風ソース。など
飲み頃温度:15~18度。
<優美なミディアムボディー。
4,400円
*Ch.Fourcas Loubaney 2000 Listrac-Medoc
シャトー・フルカ・ローバネイ
 2000リストラック・メドック

相性の良い料理:煮穴子に山椒。
        鰹のたたき。など
飲み頃温度:19度。
<品格あるフルボディー>
5,500円