2021年6月17日木曜日

このワインをテイスティングした時に...。

新型コロナ・ウィルスの蔓延で試飲会などのワインのイヴェント
に全く参加していませんので、普通でしたら1年間に約10,000種
のワインをテイスティングするのですが、昨年も、そして恐らく
今年も通常の7分の1程の種類しかチェックできません。そんな
状況であっても皆様に喜んで頂ける様、お手頃価格で抜群の品質
のワイン達を日々探し続けています。
ワインをテイスティイングするとそれぞれのワインで異なります
が必ず何かを閃きます。あのお客様に飲んで欲しい。こんな風に
楽しんで欲しい。あの料理、食べ物なら完璧にマリアージュする。
などと。
先日、テイスティングしたスペイン北部、ヴァスコ地方の名産の
Getariako Txakolina/ゲタリアコ・チャコリーナと言うワインは
シーフード・ワインとして有名なのですが、Razabal/ラサバルの
Rose/ロゼを口に含んだ瞬間、「出汁が効き、まろやかな味わい
のたこ焼き」とパーフェクトにマリアージュすると感じました。




そのたこ焼きは超が複数付く程、絶品ですが、残念ながら、群馬
では味わえず、代替のたこ焼きを探さなければなりません。本来
味わいたいたこ焼きは「会津屋」と言う店のもので、その特徴は
ソースをかけないで食す事です。秘伝の出汁の旨味が上品に深く
広がるその味は筆舌に尽くし難い素晴らしさです。




今日紹介しますロゼワインの繊細な味わいは、ソースの強い味が
大敵で、たこ焼きの表面が見えない程、たっぷりソースがかけて
あると全くマリアージュを奏でません。ですので、ソースの存在
がないたこ焼き、あってもわずかなたこ焼きがあれば良いけれど
と思い、複数のスーパーを巡りました。
その内、2店でイメージに近いたこ焼きを発見、店に持ち帰り、
早速、ラサバルのロゼとペアリング。片方の店のたこ焼きは出汁
の味わいが不足気味で、かつ生姜の味が強過ぎで、マリアージュ
は悪くないと言ったレヴェル。しかし、人に勧められるものでは
ありません。
会津屋がないとやっぱりダメかとあきらめ気味でもう1店のもの
と合わせた所、そのマリアージュはかなりの満足度に。出汁の味
が十分に広がる。中身がタコだけ。ソースの味がとても控えめ。
その3つがラサバルのロゼの繊細さを台無しにしません。
これはかなり良い。近隣に会津屋がない現状ではベストの代替品
でしょう。シーフード・ワインですが粉ものとでも大活躍。この
機会に是非、出汁の効いたたこ焼きとのマリアージュをお楽しみ
下さい。




そのたこ焼きはベイシアおおたモール店で買ったのですが、他の
ベイシアではどうでしょうか。似た様な味わいに仕上がっている
と思いますが、条件が異なれば、環境が異なれば、同じレシピで
あっても味わいに差がでます。可能なら、おおたモール店で買い
ワインとペアリングさせ、同じ様にマリアージュを創造する事を
お勧めします。
ソースは超控えめで、マヨネーズは絶対にたこ焼きにかけない。
タコの穏やかな旨味とシットリとした生地の出汁の旨味にワイン
をリンクさせ、両者が奏でる至福のマリアージュを心から堪能。
これでStay@Homeの完璧な宴の完成です。




出汁の旨味が主に広がるたこ焼きのベスト・パートナーはこちら
のロゼワイン!!
*Razabal 2020 Txakoli Rose
 ラザバル2020チャコリ・ロゼ

飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>微発泡ワインです。
2,200円