2021年2月23日火曜日

チョコレートにはチョコレート

健康志向が高まり、ポリフェノールの含有量の多い(カカオの
純度が高い)チョコレートが数多く売場に並んでいます。以前
にも言及していますが、欧米ではチョコレートとワインを一緒
に味わい、そのマリアージュを楽しむ事がとても人気です。
チョコレートにワイン?何だそれ。などと思う方も多くいると
思いますが、実は自分も以前はそうでしたが、見事に調和した
チョコレートとワインのペアリングは筆舌に尽くし難い至福の
マリアージュです。豊かな香りと芳醇な味わいのあるカカオの
純度の高いチョコレートの登場は、ワインとのマリアージュを
楽しむ機会を確実に増加させました。
チョコレートにはどの様なワインが合うのでしょうか?料理、
食べ物とワインの相性の良さは、両者に共通な要素(香味)が
あればあるほど高まります。チョコレートにはチョコレートの
ヒントがあるワイン。そんなワインをゲットし、チョコレート
と一緒に味わうのなら、その至福のマリアージュが必ず訪れる
でしょう。
チョコレートの香味を感じるワインなんてあるの?もっともな
疑問です。でもあるのです。ホワイトチョコレートを思わせる
香味を持つワインも、ブラックチョコレートを思わせる香味を
持つワインも。
ワインの原料はブドウです。ブドウ自体にはチョコレート様の
香味はありません。ではどこからチョコレートの要素がワイン
にやって来るのでしょうか?
それはワイン・メイキングに使う木樽からです。木樽はオーク
(ナラ)で作られます。その材料となるオークにはヴァニリン
と言う成分が豊かに含まれていて、他の成分や香りと重合した
時、チョコレートを思わせる香味として感じ取れるのです。
他の成分や香りとは何でしょうか?木樽を思い浮かべて下さい。
樽の中心が最も膨らんでいて、両側に向かい湾曲しながら狭く
なって行きます。樽材は元々は湾曲していませんので、人工的
に湾曲させなければなりません。その方法が画像中にある様に
木樽の内側を火でトーストし、曲げて行くと言うものです。
木樽の内側のトーストは樽の使用目的によって大きく3通りに
分けられ、主に白ワインに使用される樽はライト・トースト、
赤ワインに使用される樽はミディアム・トースト、ブランデー
などの蒸留酒に使用される樽はヘヴィー・トーストになります。
ライト・トーストは内側があまり焦げていなく、ヴァニリンが
重合した結果、ホワイトチョコレート様の香味を白ワインへと
もたらします。
ミディアム・トーストは内側が程良く焦げていて、ヴァニリン
が重合した結果、ブラックチョコレート様の香味を赤ワインに
もたらします。
ヘヴィー・トーストは内側がシッカリ焦げていて、ヴァニリン
が重合した結果、カラメル様の香味を蒸留酒にもたらします。




もうお判りとおもいますが、チョコレートに合うワインとは、
ホワイトチョコレートならライト・トーストの木樽で造られた
白ワイン、ブラックチョコレートならミディアム・トーストの
木樽で造られた赤ワインなのです。
オークが元々持っていたヴァニリン成分に、トーストによって
備わった焦臭的な香りが相乗した結果、ライト・トーストなら
ミルキーなヒントが、ミディアム・トーストならロースティー
なヒントが生まれ、それらがホワイトチョコレート、ブラック
チョコレートを思わせる香味になったのです。
ホワイトチョコレートと白ワインとのマリアージュも感動もの
ですが、ブラックチョコレートと赤ワインのペアリングの方が
多くの方にとって意外な事でしょうから、そちらにスポットを
当て、ワインをお勧め致します。
チョコレートの中でも特にとろける様な状態のもの、例えば、
ショコラ・フォンダンの様な、とリッチな果実味があり、木樽
に由来するミルキーな粘性を備え、豊富なタンニン(渋味成分)
が含有された芳醇なボディーの赤ワインとが密に織り成す融合
は、これ以上ない至福のひと時を感じさせてくれます。
実際、その組み合わせはヨーロッパに滞在している時に頻繁に
また極普通に見かける光景で、それを味わっている人の表情を
見ると至福さ故、恍惚の表情を浮かべている事がほとんどです。
日本的に表現するなら、ほっぺたが落ちそうな、と言った感じ
でしょうか。
そんな体験ができるチョコレートと赤ワインがあります。その
チョコレートは「雪溶けショコラテリーヌ」、そして赤ワイン
は「グレイ2016シラー」。チョコレートはローソンで、ワイン
は当店でゲットできます。
こたつやヒーターで暖を取りつつ、芳醇なチョコレートと芳醇
な赤ワインのマリアージュを堪能する。震える様な寒さのこの
季節にはベストの状況です。思い浮かべるだけでもほっぺたが
落ちそうなとなりそうです。
一度、知ってしまったなら、絶対にもう止める事など不可能な
チョコレートと赤ワインの至福のマリアージュを是非、実体験
して下さい。



*Grey 2016 Syrah / グレイ2016シラー
チョコレートやモカコーヒーの芳醇な香り、オイリーで豊かな
ヴォリュームがあり、樽からの成分とタンニンが密に融合した
グラマーな甘味旨味がドッシリと口中に広がります。それは真
に飲むチョコレートと言えそうです。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
3,000円
シラーの赤ワイン特有の個性、ブラック・ペッパーを思わせる
スパイシーで刺激的な香味も備えています。料理と共に楽しむ
のでしたら、「ステーキ、ペッパーソース」「レヴァーかつを
リー・ペリン・ソースで」などワインと同系の要素があるもの
がお勧めです。